なぜツキノワグマは人を襲うようになったのか?自然の変化を鋭く見つめ続けてきた動物カメラマン宮崎学が送る新メッセージ
2010/3/1 月曜日   ツキノワグマ日記

もう活動をはじめているツキノワグマ

今朝、知人から電話がきた。
昨日(2月28日)、近所の高速道路を運転中に子熊が法面を駆け上がっていくのが見えたそうな。
運転中だったし、高速道路なので停めることもできなかったが、まちがいなく子熊だったとのこと。
知人は、鉄砲はやらないが有害駆除でイノシシを罠で捕まえているから、クマを見間違えることはない。
なので、この目撃情報は確か、だ。
子熊発見現場は、ボクのフィールド内でもあるから、ここはしっかり監視の目を緩めないようにしなければならない。

そういえば、中央アルプスの反対側では、2月23日に山林作業員が親子グマに襲われてケガをしている。
これらの事件をみても、すでにツキノワグマが行動に出ていることは疑う余地もないだろう。
これまでの早い時期の観察では、4月上旬には出没が確認できているし、未確認ながら2月の厳冬期に大きな糞もみたことがある。
また、ボク自身でも昨日は雨で解けかけた糞を見ている。
この糞は、クマに間違いなさそうだったが、とにかくかなり緩んでいたので確証がもてないでいるが、環境的にも充分にクマの行動エリア内だった。

それにしても、ツキノワグマは繁殖力が弱いから増えないと巷間いわれている。
だから、絶滅する、のだと。
なのに、どうしてこんなにも親子熊が目撃されるのだろうか?
ボクのカメラにも、ここ何年間でもかなりの親子熊が記録されている。
こんなに子供が生まれているのに、絶滅するとは、不思議だなぁー、と思う。

まあ、そんなことも含めて、本日はしっかりカメラのメンテナンスにもでかけてきた。
明日にはあと2台のカメラを大至急設置しなければならないと思っている。
今年はクマの動きは早いし、いろんなことを予感させてくれる。

写真:この子熊はずっと孤児だった。あるとき、突然姿が見えなくなった。

(from/ gaku )

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