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	<title>ツキノワグマ事件簿</title>
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	<description>なぜツキノワグマは人を襲うようになったのか？自然の変化を鋭く見つめ続けてきた動物カメラマン宮崎学が送る新メッセージ</description>
	<pubDate>Sun, 13 May 2012 01:31:11 +0000</pubDate>
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		<title>熊に「ドングリ撒き」プロジェクト検証実験中　その４</title>
		<link>http://tukinowaguma.net/archives/1255</link>
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		<pubDate>Fri, 11 May 2012 23:46:36 +0000</pubDate>
		<dc:creator>gaku</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[ツキノワグマ日記]]></category>

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		<description><![CDATA[
（このイノシシは２歳のメス）

（口のでかいイノシシは、豪快にドングリを食べると思いきや一粒ずつ丁寧に拾ってはかみ砕いていくから、ここにはなんと４５分間もずっと居座った。その間にストロボが何回も発光されるがまったく警戒 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a title="150" rel="lightbox[1255]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/150.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1270" title="150" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/150-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a><br />
（このイノシシは２歳のメス）</p>
<p><a title="242" rel="lightbox[1255]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/242.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1257" title="242" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/242-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a><br />
（口のでかいイノシシは、豪快にドングリを食べると思いきや一粒ずつ丁寧に拾ってはかみ砕いていくから、ここにはなんと４５分間もずっと居座った。その間にストロボが何回も発光されるがまったく警戒心も示さず大胆不敵。こういう精神状態のイノシシが、ここ１０年ばかりでだいぶ増えてきている。こうした度胸はツキノワグマにもいえることで、撮影者として一昔前にはまったく考えられなかったことである。動物も時代とともに、それだけ変わってきているということか。）</p>
<p><a title="338" rel="lightbox[1255]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/338.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1258" title="338" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/338-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a><br />
（リスは相変わらず常連となったが、アカネズミは逆にまったく姿を見せなくなった。）</p>
<p><a title="431" rel="lightbox[1255]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/431.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1259" title="431" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/431-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a><br />
（カケスは年間を通してドングリを好むのか、これからの動きに注目したい。）</p>
<p><a title="515" rel="lightbox[1255]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/515.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1260" title="515" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/515-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a><br />
（サルの親子がふらりと立ち寄ったが、ドングリが他の動物たちに平らげられて不満そう。）</p>
<p><a title="69" rel="lightbox[1255]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/69.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1261" title="69" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/69-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a><br />
（これはクロツグミだけど、地上偵察中でドングリには関係ないのかもしれない。）</p>
<p>昨秋オイラは九州へ出かけた。<br />
そこで、見たものは大量のドングリだった。<br />
とにかく、道路沿い、公園、林縁、ツキノワグマがいるのではないかと言われている祖母山でもドングリだらけ、だったのである。</p>
<p><a title="75" rel="lightbox[1255]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/75.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1262" title="75" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/75-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a><br />
九州には、どうしてこんなにもドングリが落ちているのだろう、と不思議に思った。<br />
九州の動物たちは、これらのドングリを当てにはしていないのだろうか、という疑問もわいた。<br />
このように、大量のドングリが落ちているというのに、誰も関心を示さないのも不思議だった。<br />
ドングリといえば、いろんな動物たちが食糧として利用していることはオイラも知っている。<br />
ならば、この現象に地元の動物写真家とか自然に関心のある人たちがもっと「関心」を示してみてもいいのではないか、とも思ったものである。</p>
<p><a title="83" rel="lightbox[1255]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/83.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1263" title="83" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/83-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a></p>
<p>今回の「ドングリ撒き」プロジェクトのような撮影を九州で誰かがやれば、このような疑問も解決できると思った。<br />
そうすれば、大量に打ち捨てられているドングリの行方も九州発のデータとして理解できるのではないか。<br />
それができるのは、写真家であり研究者なのかもしれない。<br />
しかし、そうしたことをやっているようすもない。<br />
そこで、オイラはこのドングリを１０ｋｇばかり拾って帰ることにした。<br />
それには、すでにある「読み」があったからだった。<br />
要するに、動物たちの「食わず嫌い」をこのドングリで調べてみたかったのである。</p>
<p>いまから２０年ほど前に、オイラはアカネズミで「食わず嫌い」の実験をしたことがある。<br />
東京はお台場公園で拾ったマテバシイと都庁近くの公園で拾ったシイのドングリを少しばかり持ち帰った。<br />
そして、地元のミズナラのドングリとそれぞれ５個ずつ自分の山荘の庭に並べて置いて、どれを一番先にアカネズミは持ち帰っていくのかという実験である。</p>
<p>ＣＣＤカメラで現場を狙い、ケーブルを伸ばして室内のテレビに映し出して、アカネズミの行動を追った。<br />
大画面のモニターに映し出されるアカネズミの行動で、「食わず嫌い」の結果が確実に目撃できたのだった。<br />
アカネズミは、地元産ドングリから手をつけていき、マテバシイに至っては１０日以上の学習時間が必要とされた。</p>
<p>このような答えをもっていたから、九州産のイチイガシのドングリに信州の動物たちがどのような反応をするのかを知ってみたかった。<br />
もちろん、持ち帰ったイチイガシはブリキのバケツで１０分間煮沸し、あとは自然に冷えるまで待った。<br />
こうして、今回の実験は始まったのである。</p>
<p>その結果は、ご覧のとおりであり、今回「食わず嫌い」はまったく見られなかった。<br />
九州では地産地消どころか見向きもされていなかったイチイガシが、信州では大変によろこばれたのである。<br />
この結果には、オイラも驚いている。<br />
ということは、全国のドングリをどこにバラ撒いても、それぞれの地域の野生動物たちが確実に餌にしていく可能性があるということである。<br />
なので、このような実験はさらにいろんなドングリでやってみたいと思っている。<br />
そして、もっともっと知らない世界を知ってみたいと思うし、ドングリはある種の動物たちにとっては生活の基本食物にもなっているので地場産ドングリを使って全国的にもそれぞれの地域性を見つめる意味でも各地で実験をやってもらいたいものだ、と思った。</p>
<p>まあ、「ドングリ撒き」といえばいろんな意見もあるが、自然界のことを語るにはまずは身近なところでの自然を知ることである。<br />
オレは、自然の本を１００冊読んでいるから何でも知っているんだ、とうそぶいている自然オタクは多い。<br />
でも、それは他人の体験やデータを「読まされて」いるだけであって、自分のデータではない。<br />
だから、クマの体臭がどんなものなのか、深夜の闇のなかで威嚇するときの声がどんなものなのか、フィールド経験のない者が「ドングリ撒き」にいくら反発しても、自然界の複雑機微に富んだ奥深いところまで理解できていないと、自分の言葉がもてずリテラシー能力にも限界があるので、結果的には悪口雑言の繰り返ししかできない気の毒な人間もでてくるのである。<br />
これは、「自然オタク」に共通しており、これまでの「ツキノワグマ事件簿」カキコミ例の過去を追ってみてもレベルの低いところでいかに頭が固まってしまっている人間がいるかが分析すればよく分かる。</p>
<p>オイラは写真家なので、絶えず現場にいてナンボの世界である。<br />
生態写真は現場でなければ撮れない、からである。<br />
なので、自分のデータでしかツキノワグマをはじめ自然界のことは語りたくはない。<br />
このため、他人の撮影したツキノワグマの写真を見ても、その裏側にどれほどの技術が隠されているのかはすぐに分かってしまうし、写真だけでなくその結果を生み出すまでにツキノワグマの生息状況をどれほど深いところまで知っていて撮影されているかまで読み取ることができる。<br />
そんな視点で全国を見渡してみると、やはり各地でキチンとやられている人も少なくなく、それなりに努力されている人もいるから注目もしている。<br />
そのような人たちがどんどん増えていかなければ、日本のツキノワグマを語ることはできないであろう。<br />
それには、まず、日本全国の自然界の仕組みをそれぞれの地域に住む人たちが知っていくことであり、「ドングリ」を通してでもツキノワグマを語れるようになることが必要なのである。<br />
そのためにも撮影技術力は身につけたいものだし、自然界をみつめ想像する企画発想力はもっと必要で大切なことだ、と思う。</p>
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		<title>熊に「ドングリ撒き」プロジェクト検証実験中　その３</title>
		<link>http://tukinowaguma.net/archives/1227</link>
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		<pubDate>Tue, 24 Apr 2012 02:58:22 +0000</pubDate>
		<dc:creator>gaku</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[ツキノワグマ日記]]></category>

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		<description><![CDATA[
（カケスが、ドングリをうれしそうに拾っている）
クマに「ドングリ撒き」実験をあえてやりはじめたら、案の定またいろんな意見が飛び交った。
実に、オモシロイ現象である。
ドングリを通して現代人の自然観を見る、それがオイラの [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a title="146" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/146.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1228" title="146" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/146-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a></p>
<p>（カケスが、ドングリをうれしそうに拾っている）</p>
<p>クマに「ドングリ撒き」実験をあえてやりはじめたら、案の定またいろんな意見が飛び交った。<br />
実に、オモシロイ現象である。<br />
ドングリを通して現代人の自然観を見る、それがオイラの狙いだからである。<br />
ドングリは語りやすいから、それだけしか視野にないと次にある大きな自然界の問題点が見えてこないものである。<br />
これは、視野狭窄的に「自然保護」や「ツキノワグマ保護」を語るヒトたちに、かなり多くみられる現象でもある。<br />
なので、このブログでもあえてコメント欄を設けて、いろんなヒトたちの心理状況をリサーチさせてもらっている。<br />
そうして、オイラは今日の日本人の自然観を探っているからである。</p>
<p>ドングリ撒きを「餌付け」といって、糾弾してくるのもよかろう。<br />
たしかに、ドングリを直接意識的に一握りを撒いて、そこにやってくる動物たちを撮影しながら見てみようということなので、これは狭義の「餌付け」である。<br />
しかし、ここで「餌付け」とはなんぞやというところに思いを馳せて欲しい。<br />
餌付けにも、人間が意識して直接的に与える「餌付け」（これはコントロールができる）と、人間がまったく知らないところで無意識に間接的にやってしまっている「餌付け」（コントロール不可能）のあることに、気づいてほしいからだ。</p>
<p><a title="241" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/241.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1229" title="241" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/241-300x225.jpg" alt="" width="300" height="225" /></a><br />
（ハクチョウに餌付け＝これは意識的直接な餌付け）</p>
<p>意識的直接「餌付け」は、たとえばハクチョウ飛来地の湖やニホンザル公苑、トキやコウノトリのドジョウ田んぼ、などでみられる行為であろう。<br />
それと、オイラが今回やっている「ドングリ撒き」、である。<br />
これに対して、無意識間接的な「餌付け」は、農業や林業や漁業…などなど、人間社会の生産現場や生活空間、レジャー現場など、とにかく人間が関係しているところのすべての場所である。<br />
実はこの間接的無意識の「餌付け」現場は、今日の日本列島の私たちをとりまく環境のすべてではなかろうか。<br />
これこそ、巨大莫大広大な「餌付け」、なのである。</p>
<p><a title="337" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/337.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1230" title="337" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/337-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a><br />
（高原の牧場に放牧牛の数より多くの野生シカが群れる＝間接的無意識な餌付け）</p>
<p>たとえば、１９６０年代に国策で行われた日本列島森林改変。<br />
その山林現場が、放置されたまま今日までくれば、見事な森林資源ができあがりそこに巨大な餌場ができてツキノワグマをはじめ、シカ、サル、イノシシなど四大動物たちのよろこぶ環境ができあがる。<br />
また、４０年ほど前から日本列島を縦断した広大な「松枯れ」。<br />
その跡地が、いま現在どのような状況になっているのかをきっちり説明できるヒトが、この日本にどれだけいるだろうか。<br />
松枯れ現場は膨大なドングリ林となって、いま現在では多くの野生鳥獣の生活を潤しているではないか。</p>
<p><a title="430" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/430.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1231" title="430" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/430-300x201.jpg" alt="" width="300" height="201" /></a><br />
（お墓の供物を失敬するサル＝間接的無意識な餌付け）</p>
<p><a title="514" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/514.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1232" title="514" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/514-300x225.jpg" alt="" width="300" height="225" /></a><br />
（新潟平野のコシヒカリの産地で落ち穂を拾うハクチョウ＝間接的無意識な餌付け）</p>
<p>さらには、過疎化限界集落の農地や不在地主の山林など膨大な面積が高齢化社会を迎えて、日本列島が確実に「餌付け」現場となって激増してきている。<br />
これらはすべて、間接的無意識の巨大「餌付け」であって、小さな「ドングリ撒き」攻撃しかできない人種はそれこそ今日の日本における自然界と社会の動きの全体像をまったく目撃できてない、といってもよかろう。</p>
<p><a title="68" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/68.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1233" title="68" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/68-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a><br />
（養魚場で死にそうで弱ったマスを拾うツキノワグマ＝間接的無意識な餌付け）</p>
<p><a title="74" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/74.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1234" title="74" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/74-300x225.jpg" alt="" width="300" height="225" /></a><br />
（銘柄米ササニシキの生産基地である宮城平野で落ち穂を拾う天然記念物マガン＝間接的無意識な餌付け）</p>
<p>このようないまある日本の自然界の現実を認識できないのは、人間中心でしかモノを見ることができないからである。<br />
なので、自分自身の小さな自然観におぼれてしまうと、まったく視野狭窄となって大きなところを見落としてしまうものだ。<br />
ここで、人間も大きな自然界に組み込まれて自然に保護されながら生きているのだといった謙虚な気持ちになって立ち位置を考えることができれば、人間社会が自然界のなかではどのようなものかも分かるし自然の側に立って人間社会を見つめることができるからである。<br />
そうすれば、人間の考える意識よりさらに大きな自然界のうねりのあることに気づくし、人間だけではなく同じ土俵の自然界に暮らすツキノワグマをはじめとする生きものたちのすべての存在が見えてくるではないか。</p>
<p><a title="82" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/82.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1235" title="82" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/82-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a><br />
（農地の肥料用に家畜の糞尿をキープしてたら塩分とミネラルを欲しくてシカがやってきた＝無意識間接的な餌付け）</p>
<p><a title="91" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/91.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1236" title="91" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/91-300x197.jpg" alt="" width="300" height="197" /></a><br />
（商品価値のないスイカの投棄現場にイノシシの家族が「スイカ定食」を食べにやってきた＝無意識間接的な餌付け）</p>
<p>オイラは、いつもこのような考えで自然と接しているから、人間社会とそこに生きる人間の姿が見事に冷静にみてとれてしまうから面白い。<br />
そうすると、なんとも些末なことにエネルギーをつかって、自然保護だのツキノワグマ保護だのと重箱の中に入り込んで、隅を突くことしかできない哀れな人間像が滑稽至極に見えてきてしまう。<br />
オイラのやっている一掴みの「ドングリ撒き」実験だってほんとうに小さなことでもあるし、そのことをあえてとりあえずやってみなければ、ドングリをめぐる生きものたちの姿を確認することもできないではないか。<br />
だから、あえて一握りのドングリ撒きをやりながら、動物たちがドングリに対してどう動くかを写真という視覚言語に捉える実験をやっているにすぎないのである。<br />
それが、このブログでも何回も取り上げてきている西日本から北日本まで広がりつつある広大な「ドングリ」林の誕生説明と野生動物たちの利用説明にもつながるからである。<br />
いま現在の日本列島は、間接的無意識の巨大「餌付け」現場ばかりであることに、国民の多くが早く気づいて欲しいものだ。<br />
これらは、新刊「イマドキの野生動物」に詳しくきちんと説明してあるので、ぜひ読んで理解してもらえれば幸いである。</p>
<p><a title="101" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/101.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1237" title="101" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/101-235x300.jpg" alt="" width="235" height="300" /></a><br />
（「イマドキの野生動物」　農文協　２５２０円　たいへんタメになる一冊なのでぜひお買い上げを。。）</p>
<p><a title="1111" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/1111.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1238" title="1111" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/1111-300x201.jpg" alt="" width="300" height="201" /></a><br />
（遊休地でクリ栽培をはじめたらさっそくサルが頂戴をはじめた＝間接的無意識な餌付け）</p>
<p><a title="1211" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/1211.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1239" title="1211" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/1211-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a><br />
（三重県では商品とならないミカンを畑の脇に捨てていたらイノシシが毎日食べにきた＝間接的無意識な餌付け）</p>
<p><a title="1311" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/1311.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1240" title="1311" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/1311-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" /></a><br />
（商品にならないナシを畑の脇に穴を掘って捨てていたらツキノワグマがやってきた＝間接的無意識の餌付け）</p>
<p><a title="147" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/147.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1241" title="147" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/147-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" /></a><br />
（高原にサクラ公園をつくって植樹をしたら、サクランボが実りそれを食べにツキノワグマが熊棚をつくり、サクランボ１００パーセントの巨大な糞をして、人間の公園づくりに感謝をしながら毎年出没中＝間接的無意識な餌付け）</p>
<p><a title="20060725" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/20060725.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1248" title="20060725" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/20060725-300x225.jpg" alt="" width="300" height="225" /></a><br />
（松枯れが起き、このあと１０年、２０年、３０年…と、林がどう変化していくのかを見届ける視線というものも必要だ。松枯れの時点である動物には「餌場」ができていることにも気づかなければならない＝間接的無意識の餌付け）</p>
<p><a title="dsc_0412" rel="lightbox[1227]" href="../wp-content/uploads/dsc_0412.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1251" title="dsc_0412" src="../wp-content/uploads/dsc_0412-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a><br />
（松枯れのあとに発生した広大巨大なドングリ林。これは島根県での撮影だが、西日本から東北地方まで莫大な面積でのドングリ林ができあがっていることに気 づくべきだ。葉の落ちた冬期から初春にかけて、高速道路や新幹線からでも、見る目さえあればだれにでも目撃できる光景だが見る目のない人間にはただの景色 でしかないであろう。この写真の現場でも、たくさんのツキノワグマの生活痕跡が見られた＝間接的無意識の巨大な餌付け）</p>
<p><a title="151" rel="lightbox[1227]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/151.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1242" title="151" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/151-300x201.jpg" alt="" width="300" height="201" /></a><br />
（車社会となったが凍結道路でチェンも巻けない横着ドライバーばかりとなって、凍結防止剤の塩化カルシウムの散布量は市町村道路から県道、国道、高速道路まですざましい現実となっている。その塩カルが野生動物たちに塩分補給をしてサプリメントとなっていることに気づいている人間はどれほどいるだろうか。この写真は高速道路の橋の下に溜まった塩カルを舐めにきているシカたち。こうして、四大動物は人間社会から健康管理をされて着実に増えつづけている。＝間接的無意識な餌付け）</p>
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		<title>熊に「ドングリ撒き」プロジェクト検証実験中　その２</title>
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		<pubDate>Sun, 15 Apr 2012 10:08:41 +0000</pubDate>
		<dc:creator>gaku</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[ツキノワグマ日記]]></category>

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		<description><![CDATA[
クマがくるのかこないのか。
ドングリ撒き実験は相変わらず続いている。

最近は、新顔としてはリスがやってきている。

カケスも、新顔である。

おっと、ヒメネズミもお初。


アカネズミは相変わらず活発に活動中。

キ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a title="1-e383aae382b9" rel="lightbox[1211]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/1-e383aae382b9.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1212" title="1-e383aae382b9" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/1-e383aae382b9-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a></p>
<p>クマがくるのかこないのか。<br />
ドングリ撒き実験は相変わらず続いている。</p>
<p><a title="6-e383aae382b9efbc94e69e9a" rel="lightbox[1211]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/6-e383aae382b9efbc94e69e9a.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1213" title="6-e383aae382b9efbc94e69e9a" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/6-e383aae382b9efbc94e69e9a-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a></p>
<p>最近は、新顔としてはリスがやってきている。</p>
<p><a title="2-e382abe382b1e382b9efbc93e69e9a" rel="lightbox[1211]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/2-e382abe382b1e382b9efbc93e69e9a.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1214" title="2-e382abe382b1e382b9efbc93e69e9a" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/2-e382abe382b1e382b9efbc93e69e9a-300x65.jpg" alt="" width="300" height="65" /></a></p>
<p>カケスも、新顔である。</p>
<p><a title="3-e38392e383a1e3838de382bae3839f" rel="lightbox[1211]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/3-e38392e383a1e3838de382bae3839f.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1215" title="3-e38392e383a1e3838de382bae3839f" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/3-e38392e383a1e3838de382bae3839f-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a></p>
<p>おっと、ヒメネズミもお初。</p>
<p><a title="4-e382a2e382abe3838de382bae3839f1" rel="lightbox[1211]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/4-e382a2e382abe3838de382bae3839f1.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1217" title="4-e382a2e382abe3838de382bae3839f1" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/4-e382a2e382abe3838de382bae3839f1-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a><br />
<a title="5-e382a2e382abe3838de382bae3839fefbc92e69e9a" rel="lightbox[1211]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/5-e382a2e382abe3838de382bae3839fefbc92e69e9a.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1218" title="5-e382a2e382abe3838de382bae3839fefbc92e69e9a" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/5-e382a2e382abe3838de382bae3839fefbc92e69e9a-300x99.jpg" alt="" width="300" height="99" /></a></p>
<p>アカネズミは相変わらず活発に活動中。</p>
<p><a title="7-e382ade382b8e38390e38388" rel="lightbox[1211]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/7-e382ade382b8e38390e38388.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1219" title="7-e382ade382b8e38390e38388" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/7-e382ade382b8e38390e38388-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a></p>
<p>キジバトもひょっこり。</p>
<p><a title="8-e382b5e383ab1" rel="lightbox[1211]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/8-e382b5e383ab1.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1224" title="8-e382b5e383ab1" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/8-e382b5e383ab1-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a></p>
<p>サルは相変わらず群れでやってきて絨毯作戦をとっていく。</p>
<p>予想できるメンバーは大体出そろった感があるが、まだまだ何が出てくるかはわからない。</p>
<p>ここにクマがくればやっぱりそれはそれでオモシロイ、と思う。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>熊に「ドングリ撒き」プロジェクト検証実験中　その１</title>
		<link>http://tukinowaguma.net/archives/1203</link>
		<comments>http://tukinowaguma.net/archives/1203#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 28 Mar 2012 03:04:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>gaku</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[ツキノワグマ日記]]></category>

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		<description><![CDATA[
http://tukinowaguma.net/archives/790
２０１０年１２月に、ツキノワグマへのドングリ撒き実験をするとオイラは公言した。
それに対しての賛成やら反対の意見がたくさん飛び交った。
世間のそ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a title="145" rel="lightbox[1203]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/145.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1204" title="145" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/145-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a></p>
<p>http://tukinowaguma.net/archives/790</p>
<p>２０１０年１２月に、ツキノワグマへのドングリ撒き実験をするとオイラは公言した。<br />
それに対しての賛成やら反対の意見がたくさん飛び交った。<br />
世間のそんな反応はすべて折り込み済みでの呼びかけだった。</p>
<p>というのも、ドングリを撒く当の団体も反対意見を述べる人たちも、誰一人として検証実験などできないと思ったからだ。<br />
ならば、ここは自己犠牲を払ってでも、やれるのはオイラしかいない。<br />
技術的にも、絵コンテ的にも、そんなのは朝飯前でオイラにはできてしまう。<br />
ということで、ドングリの受け入れを願った次第だった。</p>
<p>おかげさまで、全国から関心のあった方たちからのドングリ送付があった。<br />
ありがたいことで、感謝感激だった。<br />
そして、さっそくの実験にとりかかったのだった。</p>
<p>実験といっても、オイラはヘリコプターで広範囲にドングリを撒くようなことはしない。<br />
クマクールの実験場所からわずか７ｍの位置にドングリをひとかたまりにして置いただけ。<br />
まあ、てんこ盛りというような訳ではないが、こうしてひとかたまりにすることで、そこにやってくる動物たちをピンポイントで見ることができるからだ。<br />
しかも、クマクールにはツキノワグマが複数やってきているのだから、ドングリに関心があれば覗いていくハズだ。<br />
クマが覗けば、サルでこの大きさだから画面から大きくはみ出すことだろう。<br />
ネズミの大きさと比較しても、いかにクマが大きいかもわかるし「絵コンテ」ストーリーとしては完璧にオモシロイ、と思う。</p>
<p>とまあ、このように「絵コンテ」は進んでいたのである。<br />
そして、実験は今後もまだまだ続けていくつもりだが、とりあえずやってきたのはトラツグミとアカネズミとニホンザル、だけ。<br />
トラツグミがドングリを食べるかははなはだ疑問だが、アカネズミとニホンザルはたしかにドングリを食べていた。<br />
ちなみに、このドングリは九州産のイチイガシである。<br />
信州にはないドングリなので、動物たちも「食わず嫌い」があるのではないかと思ったが、どうしてどうしてサルなどは大喜びだった。</p>
<p>検証実験とはいえ、やはり、このようなことをやることは面白い。<br />
動物たちの心理状態まで見えてくるし、こんなに面白いのならこの先もしばらく実験を続けていこう、と思っている。</p>
<p><a title="240" rel="lightbox[1203]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/240.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1205" title="240" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/240-300x198.jpg" alt="" width="300" height="198" /></a><br />
まず、アカネズミがドングリを拾いにやってきた。</p>
<p><a title="336" rel="lightbox[1203]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/336.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1206" title="336" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/336-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" /></a><br />
サルが群れで、どどっとやってきて食べるたべる。</p>
<p><a title="429" rel="lightbox[1203]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/429.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1207" title="429" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/429-300x198.jpg" alt="" width="300" height="198" /></a><br />
九州産のドングリなのに、サルにとっては相当に美味しいものらしい。</p>
<p><a title="513" rel="lightbox[1203]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/513.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1208" title="513" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/513-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" /></a><br />
サルが引き上げた夜に、アカネズミがドングリを探すも見つからず。</p>
<p>※　ドングリは、まだまだ引き受けています。<br />
引き続きご協力よろしくお願いいたします。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>ツキノワグマに「孤立群」があるというけれど</title>
		<link>http://tukinowaguma.net/archives/1189</link>
		<comments>http://tukinowaguma.net/archives/1189#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 22 Mar 2012 01:52:35 +0000</pubDate>
		<dc:creator>gaku</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[ツキノワグマ日記]]></category>

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		<description><![CDATA[
過日、ツキノワグマの研究者と話をした。
そのときにオイラは、中国地方や紀伊半島のツキノワグマは決して「孤立」してはいない、と確信をもって言った。
すると、その研究者は「すでにＤＮＡで答えがでている」と語気を強めて反論し [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a title="20100526-2002-dsc_02801" rel="lightbox[1189]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/20100526-2002-dsc_02801.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1199" title="20100526-2002-dsc_02801" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/20100526-2002-dsc_02801-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a></p>
<p>過日、ツキノワグマの研究者と話をした。<br />
そのときにオイラは、中国地方や紀伊半島のツキノワグマは決して「孤立」してはいない、と確信をもって言った。<br />
すると、その研究者は「すでにＤＮＡで答えがでている」と語気を強めて反論してきた。<br />
その場は、受け流しておいたが、オイラは「孤立群」として決めつけてしまうのには大いに疑問をもっている。</p>
<p>それは、どの地にも実際に足を踏み入れて見てきているからである。<br />
現地に生息しているツキノワグマそのものよりも、そこに通じる山地がどのような環境になっているのかをオイラなりに目撃して考察しているからだ。<br />
孤立群といわれている山地につながる山々は、極端なはなし長野県の山地にまで連綿とつながっていることを忘れてはならないからである。<br />
しかも、ツキノワグマは中国山地でも紀伊半島でも、そこに至るまでの山地には連続的に確実に多数が生息していて、交流があるからである。<br />
それなのに、高速道路や河川や村落…などによって、ツキノワグマの行動域が「分断」されていると決めつけて考えが固まってしまっていることのほうがおかしいのではないか。</p>
<p><a title="239" rel="lightbox[1189]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/239.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1191" title="239" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/239-199x300.jpg" alt="" width="199" height="300" /></a></p>
<p>たとえば、オイラのところのツキノワグマはオスで５０～１００hkmの行動エリアをもっているとする。<br />
それが、中央アルプスをまたいで木曽谷へも行っているものがいる。<br />
その木曽谷で交尾をして子供を産ませていることは十分に考えられる。<br />
その木曽谷は岐阜県にもつながっているから、木曽谷で生まれたオスが行動エリアを岐阜県側にももっているハズだ。<br />
その岐阜県のツキノワグマは、福井県にもつながっているし、福井県から滋賀県、京都府、兵庫県、岡山県、鳥取県、島根県、広島県、山口県へと、ＤＮＡは確実に分配されていくハズである。<br />
長野県のツキノワグマがいきなり中国山地まで行くことはないにしても、５０年、１００年あるいはもっと時間をかけて長野県のＤＮＡがこれらの地域を少しずつゆっくり乗り継いで行っている可能性は十分に考えられる。<br />
紀伊半島だって、岐阜、滋賀県境の養老山から鈴鹿山系を経由して山地はつながっている。</p>
<p>これまでのオイラの経験では、どの地域にも予想以上にツキノワグマは生息しているものである。<br />
そうしてたくさん生息していることを確認できる技術が各地にはないだけのことであって、「クマクール」などをつかって丁寧に調査をすれば思いのほかツキノワグマをあぶり出すことができるからだ。<br />
これら、各地の山容をオイラは実際に自分の目で見て確かめたから、自分の経験にもとずいて考察すれば、ツキノワグマの動きがほんとうによく見えてきてしまうのである。</p>
<p>こう考えるのも、アルビノとなったタヌキが大量発生してから、消滅し、やがて復活するまでの時間をオイラは見ているからだ。<br />
白いタヌキが復活するまでに、約３０年の歳月がかかった。<br />
この３０年間に、直線にして５０ｋｍほどの距離を白いタヌキが少しずつ出現移動してきている事実を目撃してきたから、野生動物のＤＮＡはこのようにして動いていくのだということを身をもって知った。<br />
タヌキで５０ｋｍほどを３０年かかって移動するのだから、ツキノワグマはもう少し時間がかかるのかも知れないし、いや、もう少し早いのかもしれない。</p>
<p><a title="335" rel="lightbox[1189]" href="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/335.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-1192" title="335" src="http://tukinowaguma.net/wp-content/uploads/335-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" /></a></p>
<p>オイラは、タヌキのＤＮＡを実際に調べたわけではないが、アルビノという目立つ個体によってその時間的移動変化を連続的に知ることはできた。<br />
しかし、身近なところにいるタヌキひとつにしても、このような調査はまったくなされていないのが実情だ。<br />
今日行われているＤＮＡ研究がほんとうに確実なものなのかは、オイラにはまだよくわからない。<br />
ＤＮＡだけを鑑定の材料として、すべてを信じて「決定」づけてしまうことにも疑問を感じている。<br />
また、算定方法をまちがえれば、どのようにでも転んでしまいそうな気がしてならない。<br />
ＤＮＡがすべてでベストとはいいにくいが、ツキノワグマの「孤立群」として決めつけてしまう前に、まだまだいろんな方法論と発想力が求められるのではないか。<br />
なによりも、「孤立群」といわれるそこに至るまでの山容の連なりにオイラの視線は動くし、ツキノワグマ自身膨大な個体群の存在をもってＤＮＡを供給し続けていることも忘れてはならない。<br />
日本の山は、連なっている。<br />
その山野に潜行するツキノワグマがいったいどのくらいいるのか、まずはそこに注目しながらその間をつなぐ個体群たちの行動領域を順を追って探り考察していくことが大切なのではないか。<br />
それには、一つの固定観念だけで決めつけてしまって安穏してしまうことはよくない、と思うからだ。</p>
<p>だからこそ、以前にも↓のようなことを書いたまでである。<br />
http://tukinowaguma.net/archives/896</p>
<p>写真：</p>
<p>１）ツキノワグマは、山野のどこでも黙々と歩く。</p>
<p>２）山野のどこにカメラを向けても、ツキノワグマは確実に歩いていることがわかる。</p>
<p>３）アルビノのタヌキの出現プロセスを静かに追ってきたら、３０年という時間軸がみえてきた。</p>
]]></content:encoded>
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