2006/12/30 土曜日
研究
『2−3年後にツキノワグマは絶滅する?』 その1
2006年12月13日。
信濃毎日新聞で、「熊が出た=どうする共生 識者に聞く㈭」という連載記事がおもしろかった。
識者の5人目に登場していた人物が、東北芸術工科大学教授の田口洋美さん。
田口洋美さんは、民俗学、文化人類学、環境学を専門とされていて、マタギや狩猟文化研究の第一人者である。
その田口さんがツキノワグマに関連して興味ある発言をしていた。
戦後から高度経済成長期の日本社会の変化を背景に考えながら、農村の過疎化、貿易自由化、ライフエネルギーの変化、耕作放棄…などを見据えたうえで、狩猟の再評価と野生動物の「反乱」を抑える仕組みが必要と訴えながら、
『こうした里山の問題を放置したまま、ツキノワグマを駆除しないという単純な保護をやってきた。
保護には反対しないが、その方法に問題がある。
熊が一体何頭いるのかも分からない自然科学者たちこそ無責任だといいたい。
森は、何頭の熊を養う力があるのか。熊を森の許容量以下に抑えるにはどうしたらいいか。
科学者は答える責任がある。』
まさにおっしゃるとおりであり、ボクの考えとまったく一緒だったから拍手喝さいだった。
ここ数年のツキノワグマの出没状況を見てきても、長野県においては確実にそしてべらぼうに個体数が多いとボクは見ている。
それなのに、新聞連載に登場してきていた3人までの「識者」は、ツキノワグマは数が少なく絶滅するから「守れ」という論調だった。
4人目に登場していた環境省のお役人は、さすがに答えを保留したまま煙にまいていた。
そして、5人目の田口さんの的を得た回答で、連載を終わっていた。
たしかに、自然科学者や専門家といわれる人たちは大切なことをやっていないと思う。
(from/
gaku )

