なぜツキノワグマは人を襲うようになったのか?自然の変化を鋭く見つめ続けてきた動物カメラマン宮崎学が送る新メッセージ
2011/7/1 金曜日   ツキノワグマ日記

全国民必読書となった「となりのツキノワグマ」

北海道から発信されている「ファウラ」という雑誌にすごい書評が載っている。
なんと、
「となりのツキノワグマ」は全国民必読書の1冊だ、ということだ。

これまでにもいろんな書評はたくさん出てはきたが、本書をこれほどきちんと掘り下げて見てくれているものはなかったと思う。
まさに、ツキノワグマに付き合いオイラが考え、どうまとめて発表するかといった気持ちをそのままに、この選者は読んでくれていたからである。
まずは、この書評を読んでいただき、もういちど「となりのツキノワグマ」を隅々まで見て、写真が何を語っているのか、作者が何を伝えようとしているのかを考えてもらえればありがたい。

こうやっているあいだにも、オイラのフィールドでは確実にツキノワグマが行動しつづけている。
それも、かなりの数がひっそりと、しかし大胆に生息しているからである。
そうした事実を知るのは、まさにオイラだけであって、地域に暮らす人々の誰一人そのことには気づいていない。
野生動物というものは、そういう生き方をしているものであって、その逞しさを知らずして「ツキノワグマは絶滅危惧種」などと悲観的になってしまえばいかに自然を見てないか、ということになる。
自ら行動を起こさず、悲観論だけを発信している暇があったら、自分の時間をつくって身銭を切って、日本各地のフィールドに飛び込んでいって調べてもらいたい。
そこで、ツキノワグマの生きざまに触れれば、少しは視点も変わってくるだろう。
その参考書が、「となりのツキノワグマ」、だからである。
やっぱり、「となりのツキノワグマ」は全国民必読書なのだ、と思う。

写真上:
どしゃ降りの梅雨の夜でも、ツキノワグマは繊細な純毛蓑を背負っているからたくましく活動できる。

(from/ gaku )

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2 Comments

  1. 初めまして。散歩人と申します。名古屋で野鳥を中心に自然観察などしています。「となりのツキノワグマ」読ませていただきました。特に思ったのは、クマは100年後の子孫のための行動をしているのに我々はそういうことをしているのか、危ないのは人間じゃないのか、ということです。本のことブログでも紹介させてもらいました。ご覧ください。

    Comment by 散歩人 — 2011/7/6 水曜日 @ 11:34:42

  2. ■散歩人 さん
    >危ないのは人間じゃないのか、

    そのとおりですよ。
    「地球が危ないから守ろう」、ではありません。
    その前に人間が「危ない」、のです。
    「自然保護」なんて、人間がいうのはおこがましすぎます。
    だって、「自然に保護」されているのが人間ですから。

    「となりのツキノワグマ」をブログでご紹介ありがとうございました。

    Comment by gaku — 2011/7/8 金曜日 @ 6:55:12

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