なぜツキノワグマは人を襲うようになったのか?自然の変化を鋭く見つめ続けてきた動物カメラマン宮崎学が送る新メッセージ
2010/11/9 火曜日   ツキノワグマ日記

ツキノワグマは増えていると思うんですが…

「ツキノワグマのことで、コメントロケをさせていただきたいのですが、いかがでしょうか?」

在京のテレビ局からこのような電話があった。

「ボクは、ドングリ不足で人里に熊が下りてきたといったようなお決まりの文句で片付ける番組だったら出ませんからね。
また、この前は、テレビ朝日で動物学者というツキノワグマで何の実績もないとんでもない爺さんがスタジオにゲスト出演してて、ボクはその爺さんをアンカーフォローした映像づくりをやってしまって失敗したさぁー。
しかも、そのデレクターときたら、この爺さんを使うことも知らせなければ、番組のあとも礼の電話もなければ、出演料も払わないのさ。
ツキノワグマは確実に増えているんだし、世間はみんなドングリの不作にかこつけているけれど、ドングリなんて縄文時代からずっと日本にある樹木だから、1年くらい不作でツキノワグマが絶滅するんならとっくにいなくなっているんじゃあないのかい?
テレビ局はあまりにもいい加減で熊をもてあそんでいるだけだから、あなたもボクのテストに合格しないと出演なんてしませんからね。」

「いやー、私たちは北陸から山陰、東北まで熊の出没地帯を取材してきました。
地元の人たちに話しをうかがっても、ツキノワグマはどこにでも出没してニホンザルよりも多いというのですよ。
それぞれの県の役人に聞いても、ツキノワグマは少ないから守らなければならないというし。
じゃあ、どのくらいいるのか調べたのですかって聞けば、
数なんて難しいから調べられるはずがない、だけど、ツキノワグマは保護しなければならない。
そういうんですが、どの地域でもツキノワグマは確実に増えているとしか思えない答えなのですよ。
イノシシやシカ、サルは確実に増えていることをみんなが認めているのですが、ツキノワグマだけは減っているということ自体がおかしいと思っています。
同じ土俵に棲んでいるツキノワグマだけが、絶滅に向かうなんてありえないので、ドングリだけで片付けてしまっていいものかと、私たちも疑問をもちはじめ、そのところを宮崎さんにお聞きしたいのですが…」

「おお、それだったらこちらの信州まで来るがいい。
そうしたら、現地を案内しながらインタビューを受けてあげましょう」

そういうことで、昨日も東京からロケ隊がすっとんできた。
熊がドングリを食べる観察現場に数時間座り込んで、スタッフたちがあちらこちらへ行ってきた話しをうかがっていると、ようやくマスコミもツキノワグマの実態がわかってきたようである。
これまで言われてきたことが、どうも「おかしい」のではないか、と気づきはじめたのだ。
これは、とてもいいことであり、一歩前進だとオイラは思った。

2006年から、オイラは再び確実に大量出没があると予測していたから、この4年間にツキノワグマをいろんな角度から撮影してきた。
しかもオイラは、一貫してツキノワグマは激増してきていると言いつづけてきた。
それに対して、かなりといおうかほとんどの人たちが否定的だった。
まるで、嘲笑するかのような口ぶりでオイラに当たってくる者も、いた。
なので、今後も必ずツキノワグマは大量に出没してくるから、これまで、数が少なくて絶滅するといってきた人たちの言動もすべてピックアップしてある。
それらの「エセ」学者もどきや専門家「ごっこ屋」たちが、今後どのように変節していくのかを見届ける楽しみもあるからだ。

オイラは、ツキノワグマの数が増えているからどんどん捕殺してもいいと言っているのではない。
事実は、きちんと見極めたいから、自分のできる範囲の技術を確立して楽しんでいるのである。
そして、もし、ほんとうにツキノワグマの数が絶滅するほどに減っていけば、オイラだって先頭にたって保護運動をするであろう。
農業被害や人的被害に遭っている熊出没地帯の人たちだって、「絶滅」なんてさせたくないと言っている。
それより、ツキノワグマが何頭いるのか、何頭以下になれば絶滅への道を歩むのか、何頭以上なら余剰部分を間引いてもいいのか。
行政がきちんと方向性を示してほしい、と言っている。
そんな現場に近い農家の人たちのほうが、都会のエセ学者よりもはるかに実態を知っていての発言だから、オイラはそこも面白い社会現象なのだなぁー、と思っている。

そういえば、先日のテレビ朝日の女デレクターは、2006年に大量出没があったことをオイラが説明したら、「っえ、そんなことがあったんですか?」って、聞いてきた。
これじゃあ、全国に真実は伝わらないし、マスコミ界に身をおく人間の悲しさをも知った。
なので、今後のオイラはたしかな記者だけを選択してコメントを出すことにする。

写真:
1)マタミールには、2頭の子熊がやってきた。こうした子連れが確実に増加しているところをみれば、ツキノワグマはマイナスの方向には向かってないことを実感する。
2)熊の通る畑をトラクターで柔らかく地ならしをして、足跡をこまめに調べている農家もある。ときには石膏で足型をとり、すくなくも6個体が周辺にたむろしていることを農家のオヤジはつきとめていた。
3)この爪で人間の顔面を襲えば、ふた目と見られぬ形相に変えてしまうことを私たちは忘れてはならない。

(from/ gaku )

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19 Comments

  1. ようやく現実を見るマスコミが出てきたことは大変うれしいことです。
    今まで熊は減っていると日本全体にすり込んできたのだから、この変革は貴重です。
    ほとんどのマスコミ、行政は熊が減っているとのスタンス、ドングリを山にまくのを美談として報道し、富山県は今年度の熊撃ちを禁止した。
    DNAの違うドングリを山にまくのは植生の破壊、野生動物の餌付けにしかならない。こんな事をするくらいなら、境界線の草刈りをした方がよほど良い。
    2週間前に登山道に新しい大きな熊の糞が落ちていた。いろんな種が混ざっていた。ドングリだけが餌ではない、山には沢山の食べ物がある。

    Comment by ユタ — 2010/11/9 火曜日 @ 10:31:03

  2. マスコミもやっと違う視線で、ツキノワグマ問題を見るようになってきたようですね。
    今まで、クマ減少説を唱えてきた専門家や学者さんの今後の対応に興味津々です。

    Comment by もっち — 2010/11/9 火曜日 @ 17:02:08

  3. ここ愛知県でも数年前では居なかったはずのツキノワグマが大量出没するようになっています。で、地元のラジオ局にツキノワグマが増えているので出没している地域の住民に注意を呼びかけるように投稿したのですが cop10で某協会が名古屋に来ていたのもあり、あくまでもツキノワグマは減少していてドングリが無いので里に出て来ているとの話ばかりで・・・
    あと 某協会のドングリ蒔きを自分のブログに転載している人にコメント欄を通して意見を交換したのですが どうしてもツキノワグマが増えている事を認めては貰えませんでした。固定観念を覆すのは難しいですね。
    gaku先生のこれからのご活躍に期待いたします。

    Comment by しらとり — 2010/11/9 火曜日 @ 18:58:29

  4.  はじめまして、私は兵庫県に住む四足猟を専門にしているハンターです。

     猟期を向かえるにあたって新潟県は県外に住む同県で狩猟者登録をしているハンターに向けて熊猟の自粛要請書を送付しています。

     ただ、熊を擁護しているのは新潟県だけでは無く、殆どの行政はTVで熊の被害や目撃情報が数多く報道されても【熊が異常繁殖】していると云う(彼らから見た)【誤解】が【一般常識】に成る事が困るようです。  彼らが困る理由として熊による少数の人的被害より声高に叫ぶ似非自然愛護団体からの圧力の方が恐ろしい事のようです。  しかし、本当に熊が絶滅しそうな状態だと新潟県が認識しているのならば私の住む兵庫県と同じように【自粛】では無く【禁止】すれば良いのですが、何故か【自粛】に止めているのにはそれなりの【メッセージ性】があるのだと思ってしまいます。

     ココからは少し話が替わるのですが、私が住む兵庫県のハンターにとって熊は夜中に木に登り食事をし、朝4時30分になれば山に帰ってゆく存在だと考えられています。  だから我が県で猟をする者でも熊を積極的に狩ろうと考えている者は以外に少なく、山に【人工的な餌場】を整備する事で人里に熊が近付かない環境にすれば良いのだと考えているハンターが多いです。

     いまいち深刻さや悲惨さが伝わらないように手加減された?熊による人的被害や農作物への被害・・・反対に増幅されているように思えて仕方が無い【声高に叫び、少し異常にさえ思える一部の】自然保護団体の圧力や埃が積もったまま更新されることの無い【研究者】の助言・・・ 熊対策の問題点はおおかた出揃っているのですが、正解へのアプローチには正攻法だけでは乗り越えられない障害が在るように思えてなりません。   

    Comment by ヨンケイ — 2010/11/9 火曜日 @ 21:37:32

  5. こんばんは

    今年は想像どおり大量出没になりました
    今年も相当数が駆除されるでしょうが、また、数年後には同じ事が起きるのでしょう

    実際のところ、行政サイドも増加している事を実感しているのですが、保護派が強いので「増えている」と言えないようです

    Comment by 風 — 2010/11/9 火曜日 @ 23:50:12

  6.  私の住んでいる県では、今年ツキノワグマの保護管理計画が改訂されましたが、そこでは「個体数は4年前に比べて減少しており、このまま捕獲し続けると絶滅する」ことになっています。
     しかし、サル・シカ・イノシシがこれだけ爆発的に増えていて、個体数調整(あえてこう言います)が追いつかない状況の昨今、ツキノワグマだけが減少して絶滅の道を歩むというのは。どなたかが言われていたようにやはり不自然だと思います。
     せいぜいサル・シカ・イノシシと比べると繁殖率が低いため、これらの鳥獣に比べて爆発的には増えていないという程度ではないでしょうか(でも着実に前よりは繁殖率が良くなっているとは思いますが)。

    Comment by もとりんむ — 2010/11/10 水曜日 @ 21:19:56

  7. 仲間の話ですが、○○○キさんデスね。 ご縁があればいつかお話したいですね (^^)

    Comment by キャスバル — 2010/11/10 水曜日 @ 22:38:27

  8. 「行政がきちんと方向性を示してほしい、と言っている。」

     あ痛タタタ、行政の担当者としては痛いところです。ま、市町村の担当者レベルでは保護管理計画にタッチできないし、捕獲されたら放獣先の調整などイヤな仕事ばかりなんですけどね。で、私は関西に住んでいるんですが、ついに担当地域でクマの痕跡が見つかってしまいました。しかも、想定外の場所。京都市やクマが生息していないとされる大阪府と10~20キロの位置です。次回の大量出没までには、大阪での生息も確認されるかもしれませんね。愛知県でも確認され生息域が拡大してるにも関わらず、減り続けているって理屈が私には理解できませんが。
     以前、言っておられたアライグマ、ハクビシンの撮影装置の成果を楽しみにしています。

    Comment by アライグマン — 2010/11/13 土曜日 @ 7:35:31

  9. クマの生息数の推定方法の研究が始まっているらしいです。

    クマ類の個体数推定法の開発に関する研究-日本版クマ類個体数推定法を確立する-

    http://risk.kan.ynu.ac.jp/matsuda/2009/09bear.html

    Comment by まく — 2010/11/13 土曜日 @ 21:58:04

  10. 自分東北の空港に近い農家に住むものです
    宮崎さんの情報を聞きこの近くにも熊は居るのだろうと
    思い対応策の参考になればと思い事件簿を全部見ました
    非常に参考になりましたありがとうございます
    さて今回別の件で連絡をしました
    子グマ、2歳ヒグマに襲われ死ぬ
    というタイトルでYoutubeと言うサイトにあります
    http://www.youtube.com/watch?v=0mHFC9f6DLk
    これです、
    この件で自分のような素人は色々な想定での想像は出来るのですが
    断定は非常に難しいです
    ぜひ宮崎さんレベルの方の感想を聞けたら、と思い
    ご連絡しました、
    既にこの件で情報が入ってるとしたら、二度手間ですいません
    あと情報が非常に断片的なので断言は難しいですが
    今後取材等の参考にでもなれば良いかな、とも思ってます
    拙い考察も同動画に書いてしまった後なので
    ちょっと恥ずかしいですがw
    では、新しい更新楽しみにしています

    Comment by zarias — 2010/11/15 月曜日 @ 7:54:42

  11. 夏のころ、捉えられたくまが檻の中などで熱中症で死ぬという事件に心を痛めているものです。
    捕殺は仕方がないと思いますが、夏のこの事件はどうかと思います。

    で、実際に個体数が増えているというデータも示さずに(この記事だけ読んでいますよその記事、リンクなどにあったら陳謝します。)
    ただ、サル・シカ・イノシシが増えているからくまも増えているというのは、くまが減っているという方々と同じで根拠ないんじゃないかなぁとおもいます。

    くま殺すなとは云いませんが、個体数は管理してほしいなあと思うのです。

    思うだけですが。

    Comment by ひみつ — 2010/11/15 月曜日 @ 22:07:27

  12. >ひみつさん

    ツキノワグマが増えているというのは、gakuさんが証明したくて、調査活動をしている。その結果をこちらのブログで教えてくれているということになりますが、ひみつさんは、それ以外の証拠を示せという意味で発言なさっているのでしょうか?
    私自身は、熊が捕獲され続けているのにも関わらず、熊との遭遇あるいは目撃件数が増加しているというだけで充分だと考えています。これは実際に新聞記事によれば私の県では3倍に増えていると掲載されていますし、自治体からの広報での注意のよびかけもあります。
    なんだその程度のことかとおっしゃられるのかもしれませんが、では、熊が減っているという根拠こそ示すことができるのでしょうか? 「いる」という証拠を示す事よりも、「いない」という証拠を示す方がはるかにむずかしいと思いますよ。
    某学術雑誌に「クマの保全医学の研究動向」という特集があって、その中で長日繁殖動物であるクマの繁殖と脂肪の蓄積に関与するレプチンについての研究報告が掲載されています。この研究者は、日本鹿の増殖曲線を計算して鹿が増えすぎている事を報告しています。つまり、今クマでやっていることも実はクマの増殖曲線を算出するために他なりません。実際に屋外で一斉にクマを目視でカウントする事ができなければ、gakuさんのような手法でそれにアプローチしようとする者もいれば、まったく別の方向からアプローチしている者もいるということになります。
    もっと具体的でわかるような説明をしろなどといわないでくださいよ。捕獲されたクマを解剖して精巣の活動状況や、卵巣の黄体数を調べれば、どのくらいのクマが生まれてきているかの物証にはなるはずです。そういう事をお望みというわけではないのですよね。まあ、できるだけクマを殺したくないからこそ、時間のかかる手法をとっているのだと思います。
    端的にいってしまえば、皮下脂肪の蓄積と繁殖情況は相関関係があって、そういうクマであれば、繁殖に参加している可能性がかなり高いということになるようです。gakuさんが著書の中で言っている事を補完することになる研究であり、かつ、その先の証明にもつながるかもしれません。
    クマを研究対象としている人は意外に多いようです。その中でどのような研究がなされているかであり、どの報告が説得力をもっているかではないでしょうか?
    先に私は岐阜大の研究報告から、クマフィラリアやヘパトゾーンの感染率が極めて高いという話しをしました。クマが病弱であったりしていたら、その感染率ではとっくに滅びてしまっています。死ぬ個体はいても、それを上回る繁殖率があったからこそ、現在に続いていると考えざるを得ません。

    Comment by プロキオン — 2010/11/16 火曜日 @ 16:01:45

  13. ■ユタ さん
    ドングリを山に撒く、クマのために森林買い上げをした…
    とっても、美談ですが、ちょっと考えれば全国的に不在地主がめちゃくちゃに増えており、森林トラスト以上の面積が自然化しつつあります。
    そういった社会構造をマスコミも行政も読めないようなので、国民全体が「盲目化」してしまっているとしか言えません。

    >富山県は今年度の熊撃ちを禁止した。
    だったら、生息数をきちんと調べて公開しなければ、ハンターや住民は納得しないでしょう。

    ■もっち さん
    >クマ減少説を唱えてきた専門家や学者さんの今後の対応に興味津々です。

    ほんと、面白くなってきました。
    もう、しどろもどろのブレブレの専門家も中国地方にいますね。

    ■しらとり さん
    >固定観念を覆すのは難しいですね。

    まあ、覆さなくても、事実を見て発信することは楽しいことですよ。

    ■ヨンケイ さん
    おっしゃられていることは、確かに的中しています。
    新潟県では県の関係者が600頭の生息と以前に言ってました。
    そして、先進地の「長野県みたいにまずはお仕置き放獣からやってみる」といって、独自のビジョンがあるわけでもなく行政が「人まね」なのですから、推して知るべしだと思います。 

    >熊対策の問題点はおおかた出揃っているのですが、正解へのアプローチには正攻法だけでは乗り越えられない障害が在るように思えてなりません。
    このため、一部ではすでに闇抹殺に向かっています。
    これもマズイことですが、周辺地域の安全確保には仕方のない住民判断だと思うようにしています。

    ■風 さん
    >実際のところ、行政サイドも増加している事を実感しているのですが、保護派が強いので「増えている」と言えないようです

    それは、マズイです。
    行政は、もっと毅然とするべきですし、それをするにはきちんと理論武装ができるだけの確証をもって臨むべきですね。
    つまり、自分でも努力せい、と。

    ■もとりんむ さん
    >私の住んでいる県では、今年ツキノワグマの保護管理計画が改訂されましたが、そこでは「個体数は4年前に比べて減少しており、このまま捕獲し続けると絶滅する」ことになっています。

    そういうところもあるのですね。
    長野県では、「時間稼ぎ」をしているとクマ担当者が2年前にオイラに言いました。
    公務員は、時流をまったくみていませんし、頭骨や歯を調べたりして、即戦力にならない時間遅れの「研究」を遅々としてやっています。
    それも、公務員としてやっている自然保護研究所がそのレベルなので、これは一般認識とかなりズレていても平気でいられる「公務員」の感覚が不思議でなりません。
    県民に食わせてもらっている研究員ならば、もうすこし自分自身の意識改革をやってもらいたいもの、です。

    ■アライグマン さん
    御地にも、ツキノワグマがどんどん出没して行政マンも忙しくなるといいですね。
    ここは、各地でクマに頑張ってもらいましょうぞ。

    いま、オイラは沖縄に来ていますが、マングースの捕獲檻は土日は休みで蓋が閉まっています。
    公務員には土日があっても、マングースには土日なんて関係アリマセン。
    生物を扱っているのに、このへんの発想力が面白すぎて、笑えます。
    ヤンバルを運転していても、マングースがよく道路を横切ります。
    捕獲方法を抜本的に変えながら、土日にも捕獲作業をしないと、ヤンバルクイナもどんどん減っていくこと、でしょう。

    ■まく さん
    >クマ類の個体数推定法の開発に関する研究-日本版クマ類個体数推定法を確立する-

    時間のかかる即戦力にならないことを、「研究」と思っている人たちのなんと多いことでせうか。
    いますぐ、どうするべきかを先に考えられないような研究者では「研究者」とはいえないと思います。

    ■zarias さん
    ヒグマのことはわかりませんし、このような飼育下のことでコメントはしたくありません。
    それより、東北でしたらご自分の足元の自然環境をしっかり見据えながら判断していくことをお勧めします。

    ■ひみつ さん
    プロキオンさんが後ろでしっかり返信してくれている通りです。
    軽薄に質問する以前の問題として、オイラの本の1冊でも読んでからこのようなご質問をしてほしいと思います。

    ■プロキオン さん
    ありがとうございます。
    おっしゃっていることすべてごもっとも、です。
    ドングリが一年くらい凶作でも、また寄生虫がいたとしても、そんなことでツキノワグマの生息数が滅びるほどに左右されるのでしたら、とっくにこの日本からツキノワグマは滅んでいることでしょう。

      

    Comment by gaku — 2010/11/18 木曜日 @ 13:17:37

  14.  コメントどうもありがとうございました。
     私もかつて鳥獣行政を担っていたので、補足を少々。
     まず、4年前の大量出没やこれまでの生息地域外での捕獲については、県当局でも認識はしていますが、その上で「これらの状況をもって個体数が増加していると判断するのは早計である。しかし、これらの今までにない状況が発生しているのは紛れもない事実であるから、今後も慎重にしかし早急に個体の状況を調査し、現状にあった対策を立てていかなければならない」としています。

     次に、先の保護管理計画による推定個体数については、ヘアトラップ法により県内の各地域(4地域)をそれぞれ約1年かけて調査した結果に基づき、算出したものであると聞いています。
     ただ、「その調査の精度は?」と聞かれると、「・・・」となってしまう部分があるのが正直なことろです。といいますのも、この調査は、専門機関に依頼したものではなく、直営で実施したものだからです。どこの県でもそうかもしれませんが、私の所も鳥獣専門の研究員は稀少といっていいほど少なく、私のような素人の手も借りなければ調査実施が困難であるのが実情です(実は私もこの調査の実施の担い手になっていました。それでも絶対数は不足していましたが)。
     そのような状況下での調査実施だったので、やれることには自ずと限界が出てしまいます。現に私のような立場の調査員ですら「こんな調査のやり方で本当に正確な個体数が出せるのか?」と疑問を呈してましたから。
     だから、私は「この調査の結果算出された推定生息数はせいぜい参考程度にとどめ、真に受けないほうがよい」と考えています。そして、もし事情(予算、時間、人員等)が許されるのならば、これからも継続して調査を続け、精度を上げていったほうがよいとも思っています。

    >頭骨や歯を調べたりして、即戦力にならない時間遅れの「研究」を遅々としてやっています。
     そうですね。これも個体の栄養状態や年齢などを調べるには有効な方法ではあるのですが、(自分の勉強不足をあえて棚に上げさせてもらえば)この方法だけでは私のような素人には分かりにくいのではないかと思います。
     むしろ、もう少し現在の具体的な個体の状況や傾向(例;いつ、どこで、何時に捕獲され、骨や歯や毛の状態はどうか? また、不幸にも捕殺された場合、脂肪の乗り具合はどうか? 内臓(胃、肝臓)の状態はどうか? そして胃内容物はどうか?~これにより人里に依存している個体か否かある程度分かる)の公表に力を入れてもらえれば、私のような素人やクマのことについてよく知らない人も、ツキノワグマの実情についてイメージが湧きやすくなるのではないかと思うのですが。
     事実、このことを研究員の方に話してみたこともあるのですが、「言いたいことは分かるが、やることが多すぎてなかなかそこまでに辿り着けない」というのが実情のようです。私のような素人ではそれ以上の突っ込んだことはなかなか言いにくいですし、本当、難しいですね。

     以上長々と失礼しました。

    Comment by もとりんむ — 2010/11/22 月曜日 @ 20:08:55

  15.  ん~・・・ ツキノワグマが増えているか、減っているかだけど、その年によって、増えたり減ったりしてるのではないかと思います。それと、昔から熊の被害はあったけど、その当時は、あまり取り上げられないで、現代になってから、ようやく、クローズアップされて来てから、「熊が多い、熊が増えている」と初めての様に知る人が居ても、当然だと思います。例によって、現代は山野から離れた所に、人がたくさん住んでいるから、そういうことを知ることが、逆に珍しいのだと思いますよ。これなら、「熊のことについて知る人が多くなってきた」と言うほうが、いくらか正確じゃないかなぁ、と。
     目撃数が増えたから、熊が増えているということではないですよね?

    Comment by エナメル — 2010/12/26 日曜日 @ 19:55:09

  16.  追記です。ツキノワグマの数を調べるために、探知機を付けますよね。では、その探知機の付いた熊が、子熊を産みました。その産まれた、めんこい子熊は、探知機の付いている熊の数のなかで、把握されている対称となって、現れるでしょうか。
     いえいえ、ツキノワグマの数を知るために、探知機があるはずはないのですが、まさかなぁ、と思って(^^

    Comment by エナメル — 2010/12/26 日曜日 @ 20:13:04

  17. ツキノワグマは、作物ではないから、その年によって増えたり減ったりするということはありませんね。まして、その寿命が1年ということでもありませんから。

    クマにつけられている探知機というのも、あれは探知機ではなく電波発信機です。クマの居所を示すだけのものです。
    クマ生息頭数を知るためのものではなく、行動範囲を知るために装着されているはずですが。

    Comment by プロキオン — 2010/12/28 火曜日 @ 11:59:31

  18. ブロキオンさんのコメントに補足。電波発信機の用途を勘違いしている人がいかに多い事か。ひどいのになると「発信器が付いているのに何で熊が人里に出てくるんだ」なんて発言する人さえ居ます。探知機では近くにいる事が解るだけでその行動を阻止出来る訳ではありません。罠で捕らえて発信器を装着し、探知機で継続的に居場所を調査してその行動域を調べる、と言うのが主な用途です。継続的に調査と言っても人件費などで莫大な費用がかかります。そのため殆どは発信器を装着したままほったらかしです。装着しただけでは何の役にも立ちません。まあ研究者の自己満足のためだけですね、悪いけど。その調査結果を見せてもらった事があるのですが、私が長年の熊猟経験で得た知識から思っていた熊の行動域が意外に狭い物である事が解りました。特に雌熊はごく狭い範囲に年中生活しているようです。

    Comment by 老いぼれ猟師 — 2011/8/10 水曜日 @ 9:57:17

  19. ■15.16のエナメル さん
    ほんとうに、コメントが気の毒すぎるくらい無知すぎて浮いてますね。

    ■プロキオン さん
    その通り、です。

    ■老いぼれ猟師 さん
    >まあ研究者の自己満足のためだけですね、悪いけど。

    おっしゃる通り、です。
    GPSで個体をいくら追っても、ノーマークの別個体との関係性なんてまったく分かりません。
    身銭を切っているのならともかく、研究者は補助金の「税金」を使ってお遊びをしています。
    こちらでは、首輪が食い込んでヨタヨタになったクマもいました。
    また、首輪を集めて楽しんでいるハンターもいます。

    >特に雌熊はごく狭い範囲に年中生活しているようです。
    はい、たしかに、その通りです。

    Comment by gaku — 2011/8/11 木曜日 @ 10:06:19

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