パーツでツキノワグマを想像…する
猟師に撃たれて死んだクマを、無駄にはしたくない。
だからボクは、猟師たちに笑われることもあるけれど、クマのパーツをしっかり観察させてもらっている。
とくに興味があるのは、今後の個体識別を行うためには雌雄の違いを徹底的に探れる方法を考案しなければならない。
このため、雌雄の性器の位置なども観察している。
そこで発見したのが、「処女」熊と「経産」熊との違いである。
サンプル数はまだ少ないが、かなりはっきりとその差が見てとれた。
経産熊は、陰部が肥大化していたからである。
また、メスには小便を誘導するための長毛が陰部の先から生えていることもわかった。
いずれにしても、どのクマにも共通していえることは毛深いことである。このため、この毛がくせものであって生きているクマからメスの性器を目撃することは困難だとわかった。
では、オスの熊はどうなのかと、性器を観察してみた。
これは、メスに対してはっきりと付いている位置が違っていたから、雌雄の区別は簡単につくことがわかった。
あとは、自動撮影でその方法を確立すればよい、のである。
ついでに、オスのペニスがどうなっているかと、皮を剥いてもみた。
いや、これがコリコリと硬くて、長さも12−3cmあることがわかった。
いわゆるカリといわれるところが発達してないから、ツキノワグマは重婚をしないのかなぁー?、とも思ってしまう。
そして、ペニスの硬さとヌメリ具合からみると、交尾はけっこう時間をかけて丁寧にしていそうだ。
ツキノワグマの交尾をまだボクは見たことがないので何ともいえないが、いつか野生状態での観察が最大の目標になってきた。
とにかくツキノワグマのことは、ボク自身も世間一般人も、知らないことばかりである。
まずは、知ることからツキノワグマの第一歩がはじまっていくと思う。
写真上:左が処女熊、右が経産熊。
写真中:小便を誘導する長毛は10cm以上と長い。矢印が、尿道口。
写真下:体重100kgの雄のペニス。まさに、壮年の雄なのでこれが「標準」かもしれない。




繁殖学用語では産経でなくて経産ですね(^^)
よく考えてみたら共通して見られる所見なのに、こうして見てみないと気づかないものですね。牛では未経産と経産で膣の大きさも違うので、膣鏡と呼ばれる器具も大きさを変えないといけません。人の膣鏡もサイズが違うようです。
ちなみに熊は結構「研究」はされていて、獣医の繁殖学の教科書にもヒグマが代表して載っていたりします(今まで気づかなかった ^^:)。
交尾様式も載っていて、一連の行動に要する平均時間は23分だとか。恐らく動物園でのデータでしょう。
コメント by うりょ — 2006/12/14 木曜日 @ 10:24:27
さすがに陰茎骨が入っているだけあって、
剛直なかんじですね、、。
陰茎骨持ちの動物はネットリ長時間交尾
だという説をどこかで聞きましたが、
どうなんでしょうね。
クジラ達を見ていると、
カリ無しペニスは乱交して
前のオスの精液を洗い流すのに
具合が良いふうにも思えてきます。
コメント by masa — 2006/12/20 水曜日 @ 16:42:40
陰茎骨が無い生き物ばかり
見ているので忘れていましたが、
陰茎骨がある哺乳類は多いから、
長時間説はアテになりませんね。
コメント by masa — 2006/12/21 木曜日 @ 12:29:43