なぜツキノワグマは人を襲うようになったのか?自然の変化を鋭く見つめ続けてきた動物カメラマン宮崎学が送る新メッセージ
2010/4/17 土曜日   ツキノワグマ日記

季節外れの雪化粧はツキノワグマにどう影響するか…?

昨夜から雪が降った。
サクラが満開だというのに、さぞ桜も驚いたことだろう。
果樹農家では、寒暖のはげしいこの異常気象下で、はやくも秋の収穫にかなりの減収がでると宣言している。
サクランボやナシが、満開となっているのに、受粉できない状況に陥ってしまっているからだ。

ボクも、高標高地に昨秋から設置してあるカメラのメンテナンスに行けずに困っている。
そこは、急傾斜地を1時間以上も歩いていかなければならないところだから、積雪で滑落の危険性があるからだ。
雪も溶けて、さあ出かけようと思うと翌日にはまた雪が降る。
その雪が溶けて、さあ今度こそと思えば、また雪になる。。
そんな繰り返しがもう、1ヶ月以上も続いている。
そして、昨夜の現場は30cm近くの大雪となった。

こうした雪が山野の植物たちにはどのように影響するのだろうか?
私たちは里の桜の開花にしか興味はないが、この時期の雪と寒暖の差は、山中のあらゆる植物にも影響を及ぼすであろう。
だからボクは、今朝のこの雪を見ながら、夏から秋に向けての山野の植物たちの動きにも注意をはらってみたいと思っている。
その意味では、今回のこの季節外れの雪は、「黙して語らない自然界」を探る意味でも、いろんなキッカケとなるだろう。
そう、記念すべき雪だと考えながら、これは記憶にとどめたいと思っている。
ツキノワグマの大量出没は必ずまた再びやってくるのだから、自然界の春からの微細なサインを記憶にとどめておきたいのだ。
里では異常気象なのかも知れないが、山中ではプラスにはたらく植物だってあるハズだ。
すべてがマイナスにならないのが自然界なのだから、そんな小さなヒントの積み重ねが、自然界と野生動物を探っていく一歩になると思っているからである。

写真:
1)観賞用に植えられた桜の花だからこんなに雪が降り積もっても気にはならないのだが、異常気象としての記念すべき撮影はしておかなければならない。
2)「桜まつり」に庶民は浮かれているが、自然界はすべてに微妙につながりあっていることも忘れてはならない。

(from/ gaku )

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2 Comments

  1. 猟師です.熊は増えとるかな

    Comment by 下呂温泉マタギ — 2010/4/22 木曜日 @ 14:25:42

  2. ■下呂温泉マタギ さん
    マタギ猟師なら、熊のこと、知っているのでは?

    Comment by gaku — 2010/4/22 木曜日 @ 18:55:34

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