ツキノワグマは「唐辛子スプレー」に逆襲するか
ここ4日間、ツキノワグマは毎日カメラの前へやってきているが1枚も撮影ができていない。それは、やってきてまずストロボの向きを変えてから、カメラなどをはたき倒していくからだ。まるで、ボクの撮影システムを知っているかのような賢い行動を示している。
昨夜も2台のカメラとストロボが派手にやられてしまった。
そこで、ストロボはクマの手の届かない高さに設置しなおすことにした。
雨の中でストロボをいじるのはあまり好ましくないが、時間がないから仕方がない。
カメラは、鉄パイプで手づくりした頑強な三脚に乗せかえた。
そんな作業をしていたら、いつクマに遭遇してもいいように安全ピンを外していた「クマ撃退スプレー」のレバーを間違って押してしまった。
その瞬間ものすごい勢いで茶褐色の「唐辛子」成分が噴霧されて、ぶったまげた。
まずいことに、クマの通り道の立ち木に命中してしまったではないか。
あたりには独特の臭いがたちこめ、しばらくすると鼻がむずむずとしてきてくしゃみの連続だった。
これでは、鼻のいいツキノワグマにはマズイことになる。
しかも、お仕置きされたことのあるクマがやってきているので、この臭いを嗅いで逆上するかもしれない。
しかし、やってしまったことは仕方がない。
一部のツキノワグマには、すでにボクの体臭がとられているのだから、このように連日カメラにいやがらせをうけているのだと思う。
こうなったら、カメラの三脚などにも唐辛子スプレーを噴霧してしまえ…。
もう、ボクは開き直って夕方までそんな作業をやってきた。
明日になって現場がどうなっているかが心配だが、これもクマの反応を見る意味ではいつかはやらなければならないことでもあった。
まあ、偶然の結果からまた何かを発見できればいいと思っている。
しかし、今夜の天気は雨だという。
クマの怒りぐあいによっては、機材がダメになってしまう可能性もある。
ツキノワグマを知るためには、これも月謝と考えなくてはならないだろう。
写真上:間伐された立ち木にくくりつけておいたのに、ようやってくれる。
写真下:このなかには高級一眼デジタルカメラが入っているというのに、それにはお構いなしである。



一連の経緯から、耳タグの3頭のどれかでしょうが、
危険すぎますから、駆除するしかないのでは。
檻を設置しても、もう檻には入らないでしょう。
入るのは別な固体。さらに手負いを増やすことになるから
檻の設置は止めたほうがいい。じゃあどうして捕まえる。
安全のため、一人で行動しないようご注意下さい。
コメント by amitake — 2006/11/6 月曜日 @ 20:19:07