なぜツキノワグマは人を襲うようになったのか?自然の変化を鋭く見つめ続けてきた動物カメラマン宮崎学が送る新メッセージ
2010/2/17 水曜日   ツキノワグマ日記

熊も個体によって性格もさまざま

3年間も、同一地域を狙って無人撮影カメラが毎日作動しているといろんな発見もある。
たくさんのツキノワグマの個体が記録されながら、姿だけでなく「性格」までもが分かってくるからだ。

ツキノワグマのなかには、この写真が示すように、撮影された瞬間に警戒して逃げ出す個体も少なくない。
これまでの写真を分析してみても、かなり警戒心の強い個体がいることはたしかだ。
このような警戒心の強い個体が再度この「けもの道」にやってきたときにはどのような行動を示すのか、そこにも興味がある。
それは、カメラに写されたことを記憶している熊がいて、次回にこの場所を巧みに避けて行く個体も少なからずいるからである。

カメラを警戒する個体は、少なくも撮影と同時に発光するストロボの光に反応していることは確かだ。
なので、光の出ないストロボの開発もこれからは必要になってくる。
それはすなわち赤外線なのだが、これによる長期間の撮影実験もやってみる必要が出てきた。
相手に気取られず、カメラだけが確実に記録しつづける。
そうすれば、また新たな行動の発見も必ずできると思っている。
今年は、そんなカメラの開発もして、実行に移さなければならない。

とにかく、自然界は黙して語らない世界なので、いろいろやってみる必要がある。
試行錯誤を繰り返しながら、いちばんいい方法を見つけ出していけば効率よくツキノワグマの世界が見えてくるからである。

(from/ gaku )

コメント&トラックバック

2 Comments

  1. 見事に、反転して、逃げていますね。
    初めて、ストロボの洗礼を受けたのでしょうか。
    二度と、近づかない奴もいるでしょうし、あれは、何だったのかと、見に来る奴も、いそうな気がします。

    Comment by 小坊主 — 2010/2/17 水曜日 @ 11:58:23

  2. >あれは、何だったのかと、見に来る奴も、いそうな気がします。

    はい、おります。
    ついでに、カメラに平手打ちするやつ、も。

    Comment by gaku — 2010/3/6 土曜日 @ 12:57:27

RSS feed for comments on this post.

Sorry, the comment form is closed at this time.

このブログへの訪問者