能鑑賞で熊を探る…
熊という漢字は、能という字に足がついている。
なぜ「能」なのか、この象形文字には前々から興味があった。
能といえば、見る角度により仮面が笑っているようでもあり、怒っているようにも見える。そんなレベルの知識しか、ボクにはなかった。
しかし、ツキノワグマを観察していると、同じ熊でも、見る角度によっては表情が別物ではないかと思えるくらいに違って見えることがよくある。
そんな感覚でツキノワグマを見ていたから、ここはひとつ勉強のためにも一度は能鑑賞をしておかなければならないと考えていた。
ちょうどタイミングよく、近所に舞台がやってきたので、さっそく先日の日曜日に大枚をはたいて出かけてきた。
はっきりいって、退屈な3時間だったが、熊と能の答えは出なかった。
ひとつだけ答えらしいものは、役者の歩行が熊にそっくりな音を立てない「すり足」だったことである。
それと、小鼓や大鼓は、熊避けの鈴やカウベルの音よりも、フィールドでは実際に効果があるのではないかと思ったことである。
能という漢字自体すでに熊を表しているとも言われるし、架空な3本足の動物だとも言われる。
だから、つかみどころのない「能」と「熊」にはなんらかの関連性があるようにも思われるが、これはボクの宿題としてまだまだ残っていくことになるのだろう。
ツキノワグマも、確かにつかみどころのない野生動物であることだけは確か、だからである。
写真上から:
1)ツキノワグマはほんとうにいろんな表情をもっていることは、撮影していてもよく分かること。
2)どことなく魅力的な能面は、熊の表情とも共通点がある。(能鑑賞説明会で撮影)
3)熊の顔で怒った表情は知らないが、心の中ではかなりの喜怒哀楽があることだけは確か。(公演看板写真を撮影)
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「態」の字もまたなにか関係があるのでしょうか?
コメント by あーる — 2009/11/21 土曜日 @ 1:48:34
私の故郷で私が13歳頃、ヒグマが羊を11頭ほど食い殺した事がありました。
当時、子供だった私は羊の世話をしていまして、羊小屋の入り口に5寸釘を打ち付けた板を置いたりの自衛策をしたり・・・
私は聞いて居無いのですが、兄達は夜中にヒグマが我が家の周りを徘徊している足音を聞いて居たそうです。
その足音は、爪で小砂利をこする音だったそうです。
きっと、すり足で歩いて居たのでしょうね。
幸い、私の防衛策が良かったのか、我が家の羊は被害に遭わなくてしみました。
コメント by 北の狩人 — 2009/11/21 土曜日 @ 22:38:29
・・・なるほど・・・確かに、すり足とか顔の表情と能面、ばんどりさんらしい着眼点でおもしろいですね。
俺も名前に「熊」がつくというところから、「熊谷市の熊谷寺(ゆうこくじ)」まで行ってさんざん調べたのですが、「能」の漢字を構成している「月」は「肉月」から来ており、「肉付きのいい獣」を表す漢字だそうです。
「ム」が獣の顔で、「ヒ・ヒ」が手足、と思って見ると、なるほど縦になったクマの姿に見えませんか?
下の四つの点は「烈火」ですから、肉付きのいい獣のおしりから棒を差し込んで火であぶっている様子が「熊」なのです。
まさにアイヌの「イヨマンテ」ですね。
ですから、これは「生け贄」を捧げている姿を表した漢字で、「熊野」「熊の若宮」「熊谷」と、神事に関係する「聖なる地」の地名に使われています。
もちろん、ばんどりさんの着眼点を否定しているわけではありませんからね、あくまでも参考までに・・・。
俺は、何で「熊」の頭に「四」をつけると「羆」になるのかを、もっか調べ中です。
コメント by くまがい — 2009/11/23 月曜日 @ 1:21:46
■あーる さん
「態」という字には、心がついてますね。
能は、心で表現するのでしょうか?
悟らなければならない、世界なのかもしれません。
■北の狩人 さん
クマは足の裏を大切にしますから、5寸釘には閉口したことでしょうね。
ナイスアイデアだったと思います。
子供心にもそこまで考えられる人は、天才だと思います。
■くまがい さん
羆の「四」は、確かに気になりますが、目だとしたらけっこうわかりやすい、かも知れません。
コメント by gaku — 2009/11/25 水曜日 @ 19:50:26
なるほど・・・クマよりも、もっと上に目があるクマ・・・ですね。
コメント by くまがい — 2009/11/26 木曜日 @ 23:47:15