いやがらせをはじめてきたツキノワグマ
10日ばかり、沖縄の離島へでかけていた。
その間にも無人カメラだけは作動するようにしていたから、ツキノワグマの動きを押さえることができていた。
また、周囲の観察は信頼できる助手にもまかせていたから10日余の空白は大丈夫だった。
この間にも、全国的にはツキノワグマの動きが活発だった。
ボクのところのツキノワグマも、相変わらずの出没を示していた。
なかでも、親子グマがさらに一組加わっていたことも判明した。
それも、耳タグをつけた母親が子グマを連れていたのである。
これまで耳タグ個体は何回か記録されていたが、同一個体だった。
それに加えて別に耳タグをつけた子連れのツキノワグマが記録されたのには興味があることだった。
この母子は、子グマが1頭だけだ。
このほかにも、2頭の子供を連れたタグなしの親子グマが出現しており無人撮影カメラには3日連続で記録されていたから、同じ「けもの道」を別の母子も利用していたことが判明した。
そして、困ったことに、これらの母子が記録されると無人カメラがいたずらされていることである。
今回も、ストロボが外され防水ケースを剥かれて内部に泥足と鼻面でチェックをいれたあとがあった。
しかも、表現できないほどのツキノワグマの口臭と噛みあとが、残っていたのである。
こうしたカメラ類への「いたずら」は、単独個体のツキノワグマが出現しても皆無だったことである。
それが、親子グマが出没するたびに、機材へのいやがらせが起きている。
このようないたずらをやっているのが、耳タグ母子なのか、2頭子持ちの母親なのかはまだ特定できていない。
機材にセンサーを取り付けて別のカメラで追えばそれは簡単に解決できることでもあるから、今後の対処としたいところだ。
ただ、ここへきてツキノワグマたちの動きが時間に関係なく活発化してきているので、入山は慎重に進めなければならないことだけは確かである。
写真上:10月13日22時06分に出現してきた耳タグ母子。母親の後ろに子グマがぴたりと寄り添っている。
写真下:これらの耳タグ個体は、同一と判断している。



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