なぜツキノワグマは人を襲うようになったのか?自然の変化を鋭く見つめ続けてきた動物カメラマン宮崎学が送る新メッセージ
2006/10/14 土曜日   ツキノワグマ日記

自動撮影によるツキノワグマの雌雄判定の難しさ

尻右足裏

ツキノワグマを無人自動撮影装置で数年間に及ぶ撮影を実行しながら、とにかく一定のエリア内にどれくらいの個体密度があるかを見ている。

画面にスケールとなるものを設定してあるから、体高などから個体識別もかなりできるものである。

機材は一眼レフのデジタルカメラなので、シャープな映像に加えて日付や時間なども記録されるから情報量は多くなる。

ただ、まだ解決できていないのが雌雄の判別だ。

尻が写ると画像レベルを調整したりして個体差情報を探しているが、まだこれといった決めてに欠けている。

尻左の足の裏2枚

ここは、なんとしても解決しなければならない壁だが、時間をかけていくうちにアイデアも出てくるのではないだろうか。

尻だけが撮影された場合には顔の情報がなくなるが、これは前後2台のカメラを同時操作すれば解決できる。

ただ、体に大きな特徴を示すには捕獲した個体に「焼印」するのが確実であろう。

それと同時に、スチールデジタル画像も大事だが、ビデオによる動く映像も情報量としては飛躍的に向上するハズだ。

とにかく、こうしてフィールドで実際にいろんな体験を積んでいくと、次々に好奇心が先立ってくるから、そのための技術開発も楽しくなるものだ。ストロボもすでにフィールドで使いきるための解決がついたので、あとは時間との勝負である。

これを10年といったスパンでやってみて、やっと少しだけ、ツキノワグマのことが見えてくるのかもしれない。

やるしかない、のである。

(from/ gaku )

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