なぜツキノワグマは人を襲うようになったのか?自然の変化を鋭く見つめ続けてきた動物カメラマン宮崎学が送る新メッセージ
2008/10/21 火曜日   ツキノワグマ日記

ひっつき虫が語る熊の足跡

年間を通して無人撮影カメラを設置していると、思いがけない自然界の変化を知ることができる。
ツキノワグマが、その真っ黒い体に「ひっつき虫」をつけてくる時期があるからだ。
それを知って、秋も着実に進んでいることを再認識させられてしまう。

昨年は、ヌスビトハギを付けてくるツキノワグマが何頭かいた。
そういえば、「衣服にもコレがついてくることがあるよなぁー」と思ったものだが、どこにヌスビトハギがあったのやら思い返せない。
そういうことで、いざヌスビトハギやらイノコズチ、キンミズキなどの所在地に注意してみるのだが、数の多いイノコズチをのぞいてはなかなかその植物が見つからなかった。

ところが、今年は偶然のことからこれらの植物の所在地があきらかになった。
キンミズキは、あるところには群生しているが、ヌスビトハギは局地的だったからだ。

そして、「ひっつき虫」といわれるこれらの植物たちの分布をみていけば、標高の高いところには見あたらないのである。しかも、乾度と湿度の土壌にも関係している植物であることもわかった。
そんな結果からも、秋のツキノワグマがどこをどう歩いているのかが、こうして見えてくるのがおもしろかった。

写真:「ひっつき虫」をつけた熊たちと、ヌスビトハギとキンミズキ。

(from/ gaku )

コメント&トラックバック

4 件のコメント »

  1. 目ウロコです!
    確かに、「むかつき草(ヒッツキ虫)」は、里山でしかつきませんものね。

    コメント by くまがい — 2008/10/22 水曜日 @ 9:38:24

  2. はじめまして。
    群馬県の川場村で森林(やま)づくり塾という教室を開催しているものです。
    私達のフィールドもツキノワグマが多く、農業被害・人身被害も残念ながら出ています。
    野生動物と人間との間の軋轢を完全に無くすことは不可能だと思っておりますし、もしかしたら無くしてはいけないのではないかとも思っています。
    クマに代表される野生生物と人間とのよりよい関係づくりを視野に入れながら活動していきたいと思っております。
    gakuさんのこのブログで勉強させていただきます。
    どうぞ宜しくお願い申し上げます。
    不躾なお願いで恐縮ですが、私のサイトにこちらへのリンクを張らせていただきたいと思っております。
    ご許可いただけますでしょうか。

    コメント by くま — 2008/10/22 水曜日 @ 11:34:24

  3. えー こちらもリンクいただいて帰るでがんす
    なんか森の散歩みたいでわくわくしてるでがんす

    長野県ではブログから 友だちになれた
    飯山の人形作家の高橋まゆみさんがいます

    gakuさんのブログと出会えたのも 信州の縁を感じるでがんす
    趣味の詩句でんが いちやん好きな俳人も一茶と これも信州つながり?

    コメント by ぶの字 — 2008/10/29 水曜日 @ 16:09:08

  4. ◆くまがいさん
    自然界は、すべて複眼発想で掘りさげていかないと、見えるものもみえてこないものです。

    ◆くまさん
    リンク、どうぞ。

    ◆ぶの字さん
    リンク、どうぞ。

    コメント by gaku — 2008/11/2 日曜日 @ 9:18:31

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