なぜツキノワグマは人を襲うようになったのか?自然の変化を鋭く見つめ続けてきた動物カメラマン宮崎学が送る新メッセージ
2008/8/19 火曜日   ツキノワグマ日記

ツキノワグマの好物ウワミズザクラが大豊作

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今年は、めずらしくウワミズザクラが大豊作である。
春の花芽のころから毎年マークしてきているが、今年の結実はすごい。
とにかく、小さな木から大木まで、すべてにしっかり実がついているからだ。

5年前の大豊作の年にツキノワグマが上ったウワミズザクラにも実がついていたので、今年は早目にマークして無人自動撮影カメラを設置してみた。
しかし、いまだにやってきてはくれない。
ところが、このカメラから直線で400mのウワミズザクラの大木には風神のごとくやってきて食べていったのだった。
この木にはまだ来るかもしれないと思って、いくつかのチェック装置を仕掛けてみたが、ツキノワグマは一夜きりの出没で終わっている。
まあ、確実に登る木とそうでない木があるから、カメラ設置した木にもやがては来るだろうと待ってはいるが、1週間たってもまだやってきてくれない。
これも、自分自身の技術確認の実験なので、来てくれてもこなくてもいいと思っている。

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そこで、春からマークしている周辺にあるウワミズザクラの木を何本も調べてまわっているが、いまのところまったく食べにきた気配もない。
今年は大豊作すぎて、クマもそれほどに関心がないようだ。
それでも、糞をみればウワミズザクラ100パーセントなので、いたるところで食べることができているのであろう。
ウワミズザクラを食べる動物は、ほかにはサルがいるけれど、サルも今年は食傷気味らしく「食い」が悪い。

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写真上:ウワミズザクラの実。
写真中:この若いウワミズザクラには5年前にしっかり登ったので、今年は無人自動撮影カメラを設置してみた。
写真下:ツキノワグマは大木に登る前に、2回大きな糞をしてから、地上20mの枝先までいっていた。

(from/ gaku )

コメント&トラックバック

5 件のコメント »

  1.  ところで、今年のツキノワグマの捕獲状況はどうなのでしょうか?
    新聞等マスコミでは今のところあまり騒いでいないようですが(もっともこれからどうなるかも分かりませんが)。
     今年もあまり騒がれないようだと、またそのうち「喉元過ぎれば・・・」になってしまうのでしょうか?
     今後は、時間ができれば、ここでも話題になっている学習放獣について、現場にいたことがある者の立場からその困難さ(決して学習放獣そのものの「否定」ではない)について書きたいと考えていますので、またまたお邪魔することをお許しいただければと思います。

    コメント by もとりんむ — 2008/8/19 火曜日 @ 21:25:39

  2. 私の場合、クワの木の下でツキノワグマの待ちましたが、今年の夏は空振りに終わりました。
    それで、その間にやって来ていたカモシカの撮影に目標を切り替えたとたんにツキノワグマがやって来ました。クワの実がなっていた時期からは1ヶ月も経ってからです。かつてやってきた場所と言っても毎回(毎年)やって来るわけではなさそうですね。周りを見れば他にも食べるものはたくさんあるだろうし、少し考えればあまりにも単純な発想でした。

    コメント by ピッコロ — 2008/8/20 水曜日 @ 23:55:03

  3. もとりんむさん
    今年は、「クマと格闘して撃退した」という記事をよく見かけます。捕獲の情報はあまり聞かないですね。

    コメント by ピッコロ — 2008/8/20 水曜日 @ 23:57:29

  4. ツキノワグマの影…

    クワの木の下に設置した自動撮影カメラにようやくツキノワグマの影が写りました。4月下旬から設置してあるので、3ヶ月以上かかって本当にようやくです。クワの実の季節はとっくに…

    トラックバック by ピッコロジオグラフィックBlog — 2008/8/21 木曜日 @ 0:00:57

  5. ◆もとりんむさん、

    >ところで、今年のツキノワグマの捕獲状況はどうなのでしょうか?

    公になってこないだけで、かなり密殺されつづけていますよ。
    以前にボクが指摘したように、騒ぐだけの保護団体、何もしてくれない行政と研究者や専門家…
    もう、農家などの地域住民の心には「クマを保護しよう」という気持ちはなくなっています。
    補助金をもらってたくさんの檻を設置して、捕獲方法も殺戮方法も確立しております。
    ですから、今後も表にでてくる数字は極端に減ってくることでしょう。

    >学習放獣について、現場にいたことがある者の立場からその困難さ(決して学習放獣そのものの「否定」ではない)について書きたいと考えていますので、またまたお邪魔することをお許しいただければと思います。

    ありがとうございます。
    できれば、書いてください。
    でも、ボクとしては「学習放獣」の意味合いにはすでに答えが出ていますし、もう陳腐化していると思っています。
    それより、今後の新しい方向性に向かえるような「現場」からのお話に期待しています、が。

    コメント by gaku — 2008/8/24 日曜日 @ 11:57:43

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