なぜツキノワグマは人を襲うようになったのか?自然の変化を鋭く見つめ続けてきた動物カメラマン宮崎学が送る新メッセージ
2012/4/24 火曜日   ツキノワグマ日記

熊に「ドングリ撒き」プロジェクト検証実験中 その3

(カケスが、ドングリをうれしそうに拾っている)

クマに「ドングリ撒き」実験をあえてやりはじめたら、案の定またいろんな意見が飛び交った。
実に、オモシロイ現象である。
ドングリを通して現代人の自然観を見る、それがオイラの狙いだからである。
ドングリは語りやすいから、それだけしか視野にないと次にある大きな自然界の問題点が見えてこないものである。
これは、視野狭窄的に「自然保護」や「ツキノワグマ保護」を語るヒトたちに、かなり多くみられる現象でもある。
なので、このブログでもあえてコメント欄を設けて、いろんなヒトたちの心理状況をリサーチさせてもらっている。
そうして、オイラは今日の日本人の自然観を探っているからである。

ドングリ撒きを「餌付け」といって、糾弾してくるのもよかろう。
たしかに、ドングリを直接意識的に一握りを撒いて、そこにやってくる動物たちを撮影しながら見てみようということなので、これは狭義の「餌付け」である。
しかし、ここで「餌付け」とはなんぞやというところに思いを馳せて欲しい。
餌付けにも、人間が意識して直接的に与える「餌付け」(これはコントロールができる)と、人間がまったく知らないところで無意識に間接的にやってしまっている「餌付け」(コントロール不可能)のあることに、気づいてほしいからだ。


(ハクチョウに餌付け=これは意識的直接な餌付け)

意識的直接「餌付け」は、たとえばハクチョウ飛来地の湖やニホンザル公苑、トキやコウノトリのドジョウ田んぼ、などでみられる行為であろう。
それと、オイラが今回やっている「ドングリ撒き」、である。
これに対して、無意識間接的な「餌付け」は、農業や林業や漁業…などなど、人間社会の生産現場や生活空間、レジャー現場など、とにかく人間が関係しているところのすべての場所である。
実はこの間接的無意識の「餌付け」現場は、今日の日本列島の私たちをとりまく環境のすべてではなかろうか。
これこそ、巨大莫大広大な「餌付け」、なのである。


(高原の牧場に放牧牛の数より多くの野生シカが群れる=間接的無意識な餌付け)

たとえば、1960年代に国策で行われた日本列島森林改変。
その山林現場が、放置されたまま今日までくれば、見事な森林資源ができあがりそこに巨大な餌場ができてツキノワグマをはじめ、シカ、サル、イノシシなど四大動物たちのよろこぶ環境ができあがる。
また、40年ほど前から日本列島を縦断した広大な「松枯れ」。
その跡地が、いま現在どのような状況になっているのかをきっちり説明できるヒトが、この日本にどれだけいるだろうか。
松枯れ現場は膨大なドングリ林となって、いま現在では多くの野生鳥獣の生活を潤しているではないか。


(お墓の供物を失敬するサル=間接的無意識な餌付け)


(新潟平野のコシヒカリの産地で落ち穂を拾うハクチョウ=間接的無意識な餌付け)

さらには、過疎化限界集落の農地や不在地主の山林など膨大な面積が高齢化社会を迎えて、日本列島が確実に「餌付け」現場となって激増してきている。
これらはすべて、間接的無意識の巨大「餌付け」であって、小さな「ドングリ撒き」攻撃しかできない人種はそれこそ今日の日本における自然界と社会の動きの全体像をまったく目撃できてない、といってもよかろう。


(養魚場で死にそうで弱ったマスを拾うツキノワグマ=間接的無意識な餌付け)


(銘柄米ササニシキの生産基地である宮城平野で落ち穂を拾う天然記念物マガン=間接的無意識な餌付け)

このようないまある日本の自然界の現実を認識できないのは、人間中心でしかモノを見ることができないからである。
なので、自分自身の小さな自然観におぼれてしまうと、まったく視野狭窄となって大きなところを見落としてしまうものだ。
ここで、人間も大きな自然界に組み込まれて自然に保護されながら生きているのだといった謙虚な気持ちになって立ち位置を考えることができれば、人間社会が自然界のなかではどのようなものかも分かるし自然の側に立って人間社会を見つめることができるからである。
そうすれば、人間の考える意識よりさらに大きな自然界のうねりのあることに気づくし、人間だけではなく同じ土俵の自然界に暮らすツキノワグマをはじめとする生きものたちのすべての存在が見えてくるではないか。


(農地の肥料用に家畜の糞尿をキープしてたら塩分とミネラルを欲しくてシカがやってきた=無意識間接的な餌付け)


(商品価値のないスイカの投棄現場にイノシシの家族が「スイカ定食」を食べにやってきた=無意識間接的な餌付け)

オイラは、いつもこのような考えで自然と接しているから、人間社会とそこに生きる人間の姿が見事に冷静にみてとれてしまうから面白い。
そうすると、なんとも些末なことにエネルギーをつかって、自然保護だのツキノワグマ保護だのと重箱の中に入り込んで、隅を突くことしかできない哀れな人間像が滑稽至極に見えてきてしまう。
オイラのやっている一掴みの「ドングリ撒き」実験だってほんとうに小さなことでもあるし、そのことをあえてとりあえずやってみなければ、ドングリをめぐる生きものたちの姿を確認することもできないではないか。
だから、あえて一握りのドングリ撒きをやりながら、動物たちがドングリに対してどう動くかを写真という視覚言語に捉える実験をやっているにすぎないのである。
それが、このブログでも何回も取り上げてきている西日本から北日本まで広がりつつある広大な「ドングリ」林の誕生説明と野生動物たちの利用説明にもつながるからである。
いま現在の日本列島は、間接的無意識の巨大「餌付け」現場ばかりであることに、国民の多くが早く気づいて欲しいものだ。
これらは、新刊「イマドキの野生動物」に詳しくきちんと説明してあるので、ぜひ読んで理解してもらえれば幸いである。


(「イマドキの野生動物」 農文協 2520円 たいへんタメになる一冊なのでぜひお買い上げを。。)


(遊休地でクリ栽培をはじめたらさっそくサルが頂戴をはじめた=間接的無意識な餌付け)


(三重県では商品とならないミカンを畑の脇に捨てていたらイノシシが毎日食べにきた=間接的無意識な餌付け)


(商品にならないナシを畑の脇に穴を掘って捨てていたらツキノワグマがやってきた=間接的無意識の餌付け)


(高原にサクラ公園をつくって植樹をしたら、サクランボが実りそれを食べにツキノワグマが熊棚をつくり、サクランボ100パーセントの巨大な糞をして、人間の公園づくりに感謝をしながら毎年出没中=間接的無意識な餌付け)


(松枯れが起き、このあと10年、20年、30年…と、林がどう変化していくのかを見届ける視線というものも必要だ。松枯れの時点である動物には「餌場」ができていることにも気づかなければならない=間接的無意識の餌付け)


(松枯れのあとに発生した広大巨大なドングリ林。これは島根県での撮影だが、西日本から東北地方まで莫大な面積でのドングリ林ができあがっていることに気 づくべきだ。葉の落ちた冬期から初春にかけて、高速道路や新幹線からでも、見る目さえあればだれにでも目撃できる光景だが見る目のない人間にはただの景色 でしかないであろう。この写真の現場でも、たくさんのツキノワグマの生活痕跡が見られた=間接的無意識の巨大な餌付け)


(車社会となったが凍結道路でチェンも巻けない横着ドライバーばかりとなって、凍結防止剤の塩化カルシウムの散布量は市町村道路から県道、国道、高速道路まですざましい現実となっている。その塩カルが野生動物たちに塩分補給をしてサプリメントとなっていることに気づいている人間はどれほどいるだろうか。この写真は高速道路の橋の下に溜まった塩カルを舐めにきているシカたち。こうして、四大動物は人間社会から健康管理をされて着実に増えつづけている。=間接的無意識な餌付け)

(from/ gaku )

コメント&トラックバック

33 Comments

  1. まったく「オモシロイ」ですね。松枯れ以降の森林の変遷や「塩カルサプリメント」の話など、GAKUさん以外の誰からも聞いた事がないし、1980年代初頭から見聞を重ねてきたフィールドにおいて、とても説得力のある話です。

    そしてツキノワグマが闊歩する場にドングリを撒いて、いったいどんな状況が生じるのか。もちろん日本熊森協会にその調査能力はなく、数多いツキノワグマ調査者の誰からも発表されていませんから、この予測不可能な実験結果を楽しみにしています。また個人での実験と組織的呼びかけによるドングリ撒きでは、量的規模に大差があることは容易に想像ができます。

    GAKUさんの文章を読んでいると、多くの方々がおっしゃる通り「自信満々」、あるいは「自信満々過ぎる」ように感じるのもわかります。だけどねー…それくらいの自負がなけりゃ、これまで発表してきた数々の名著が生まれなかったでしょう。別に「自信満々」だっていいじゃんか。では。

    Comment by ぴかぶうの雇い主 — 2012/4/25 水曜日 @ 5:12:31

  2.  十人十色で色々な考えを持った人がいます。熊は減っているという人、自然界は人間がさわるとダメという人、色々です。その十人十色の一人として私は次のように考えています。
     多くの動物や鳥は何千年に渡って人間と共生してきた。今注目のトキ、コウノトリも人間と共生してきた。トンボ、ホタル、ドジョウetcも人間が手を加えた環境で生きてきた。捨てられた果物や野菜が餌になっている。それがまた自然。
     何千年も前から人間は自然に手を入れてきた。それが里山、里海といわれている。その景色が我々日本人の原風景になっている。
     最近熊の出没、猪、鹿の被害が問題になっている。その原因は山に餌がないから、動物が増えたからと色々な意見がある。しかしそれは現れた現象だけで言っているように思える。これらの問題の解決には、まず現実を知ることが必要である。学先生の手法には賛否があるだろうけれども、私は現実を知るに方法として、この検証を続けて行ってほしいし、結果を発表してほしいと思っている。

    Comment by めだか — 2012/4/25 水曜日 @ 14:11:32

  3. お久しぶりです
    アスファルトで覆われた市街地でも放置されれば、元来の植生に応じた森になる。
    朝霞の米軍キャンプ跡が良い証拠です。20年前は廃墟でしたが、今は森ですものね。

    さて、福島原発がもっと深刻な事態だったらば首都放棄全住民疎開という事もあり得たそうですが・・・そうなっていたらば、30年後には大東京も森に還る事になったかもしれません。
    先日、埼玉県埼玉県入間市南峯でクマ騒動があったのですが、(市街と言って良い区域です)考えてみれば、飯能や青梅の山と地続きですものね。
    首都放棄とはSF的事態ですが、そうなれば案外クマが神宮の森に現れるまで、想像するよりも遥かに時間はかからないのかも知れませんね。

    入間のクマ君は、ちょっと気の早いチャレンジャーだったのかも知れません。人間が押されてるのかな?私ら弱ってるんじゃないかしら?

    Comment by 轟天號 — 2012/4/25 水曜日 @ 16:47:43

  4. イマドキの野生動物に載っている、大量の野菜や果物の廃棄物に群がる、野生動物の写真を見ていると、どんぐりを撒いて、どんな動物がやって来るか、見届けることぐらいは、自然界に与える影響なんて、大したことが無いような気がしますね。

    北朝鮮じゃ、こんな廃棄物は、まず出ませんね。。。規格外や、ちょっと傷があるというだけで、廃棄されるなんて、本当に勿体無いと思います、こういう野菜が出回れば、もうちょっと日本の食料自給率も、上がるかも。。。

    それにして1枚目のカケス、本当に、スケベそうな目をしていますね。。。

    Comment by てっちゃん — 2012/4/25 水曜日 @ 16:57:40

  5. 結局のところ現在の獣害問題も複眼的な視線で観れば、人による餌付けによる影響が大ですね。

    野生動物は、人間が思っている以上に、本当したたかです。

    Comment by もっち — 2012/4/26 木曜日 @ 10:26:06

  6.  最近まで行政で鳥獣対策をやってきた経験から言わせてもらいますが、写真の様に放置された作物等に鳥獣が来るので、ちゃんと処分するように指導します。自分のとこだけじゃなく周辺にも被害が及ぶ可能性が高いってこともあります。
     また、マツ枯れによって広葉樹林が広がったとしても、昔の広葉樹林をスギ・ヒノキに植え変えた箇所や開発された場所もあるわけで、それだけでこの数十年でどんぐりが大量生産されたって理屈には頭を傾げてしまいます。
     宮崎さんの言われる間接的無意識の巨大「餌付け」が多いとしても、自分が餌付けしても良いという理屈にはならないですよね。そのような現場ばかりであることに、国民の多くが早く気づいて欲しいという思いで、新刊「イマドキの野生動物」の販促をすすめていただいても結構ですので、自分から餌付けをする行為は止めてください。
     写真家の星野さんを襲った熊は餌付けされていたクマです。餌付けにより、人間との距離感覚が狂ってしまう事が問題だと思います。どうしてもやりたいなら、問題が起こった場合の対処法など、周辺森林の所有者、周辺住民に対する説明を行うべき、いや、もちろんそれぐらいのことはされてるとは思いますが…。

    Comment by K市職員 — 2012/4/26 木曜日 @ 10:29:14

  7. 大変ごぶさたです。
    ほんの少しのドングリを取り巻いて様々な意見が飛び交っていますね。これ、氷山の一角でしょうから全体では大変なものなんでしょう。ほくそ笑んでいるgakuさんの顔が思い浮かびます。
    では

    Comment by どぶろく — 2012/4/27 金曜日 @ 9:17:03

  8. 久しぶりにコメントさせていただきます。

    研究や調査でも餌づけに近いことをしている例があります。

    僕としては、このドングリ撒き実験は実際にどうなるかを知るための餌づけであるわけで、餌づけとして否定的なものではないと思います。
    特に、ただやるだけではなく、結果をこのように公表することで、社会にも還元されているはずです。調査をしてもデータや内容を公表していない研究者よりは、いい仕事しているといえるのではないでしょうか。
    ところで、ドングリはどんな種のものを使っているのでしょうか、不稔処理済みですか(以前書かれていたかと思いますが見つかりませんでした)?

    以下、感想です。
    ドングリ食の動物が沢山撮影されていてとても感激しています。
    リスも利用できるときは利用するのですね。勉強になります。
    クマとイノシシはそちらの地域ですとそろそろ活発に動き出す時期だと思います。
    撮影されるかどうか楽しみにしています。

    Comment by あかねずみ — 2012/4/28 土曜日 @ 1:14:34

  9. 宮崎さん、なにか勘違いなさっていませんか?

    農業や養殖業、道路管理といった地域経済に直接結びつく「間接的」で「無意識的」な餌付けと、あなた個人が確信的に行う「直接的」で「意識的」な餌付けは全く別問題ですよ。同列に語るべきではありません。

    まず、そのことを認識して下さい。

    オイラのはちょっとしかやらないからいいんだって?影響力はちっちゃいだって?その程度の実験ならばやる必要はないでしょう。といいつつ、全国的に呼びかけていらっしゃるようですし、サンプリングのためにもそれなりの規模でやってやろうと思っていらっしゃるわけで、そのくらいやらなければ説得性もないことは百も承知でしょうし。

    そもそも、間接的無意識の餌付けに対する問題提起ならば、そんな実験などやらなくても、十分にサンプリングはとれているはずです。あなたも沢山の事例を出してきてることがいい例でしょう。

    あなたはユニークで興味深い方ですので、むしろあんまり歯止めめいたことはしたくないんですが、しばしば、言うこと為すことが矛盾しており、虚言にさえ思えることがあります。それを屁理屈と強引で押し切ろうとするのが玉にキズです。

    つまるところ、あなたが好奇心でやってみたいだけでしょう?それを懸命に正当化しているだけの話でしょう。別に私はそれで構わないと思いますが、せめて地域住民一人一人と行政に対するコンセンサスは十二分にとらなきゃマズイでしょう。あなたはそれだけのことをやってしまっていると思いますよ。

    あなたは、その地域にクマを呼び寄せようとしていることには変わりないんですから。

    Comment by チョット待って — 2012/4/28 土曜日 @ 10:20:07

  10. gakuさん、初めて書き込ませていただきます、なんか我慢できなくて…。

    昨日、うちの犬が庭でフンをしたのですが、すかさずそこへうちの2階に営巣を始めたムクドリがやって来てフンをついばみ始めました。
    いつもならそこでフンを片付けていたところですが、ムクドリのそんな食生活に初めて出会ったのでそのまま置いておきました、今日見たらほぼ無くなってました、直接的餌付けですね。
    さきほどうちのトイレの片隅で小さなクモが自分の体の10倍はあろうコガネムシをじっくり料理してました、1時間以上まだやってます、これは餌場提供?

    こういった観察ができることがデータに繋がるのではないでしょうか?
    人間目線で自然を語る方にはどうも終わりが見えてしまう…。
    これからも自然からの情報発信をよろしくお願いします!

    Comment by スパイダー — 2012/4/28 土曜日 @ 21:04:08

  11. あとはシカとイノシシでしょうが、春先で植物が芽吹いてきたり昆虫も活動を始めますので、頻繁に来るかどうかは微妙な感じですね
    残念ながらクマは来ないでしょうが、来ないことを証明するのも大事かなと思っています

    Comment by 風 — 2012/4/28 土曜日 @ 23:14:45

  12. 宮崎さんの支持者の皆様

    支持をするのは大いに結構です。しかし、その支持が詭弁であってはなりません。よってたかってしゃべればしゃべるほどボロが出るのが宮崎さんにとって良いわけがないでしょう?むしろそれは彼の足を引っ張る行為です。そして、その詭弁は必ず、軋轢を生み、将来、いや、おそらく今も、宮崎さんの言動を誤解させるもとになっているはずです。

    例えば、クモとクマの餌付けを同列に語っている時点でダメでしょう。それぞれのもたらす結果が動物目線どころか人間目線でさえ見えていないこと(結果を想定できていないこと、仮説を構築できていないこと)は明白です。苦し紛れの言いわけはよくない。

    クマが来たら来たでいいし、来なかったら来なかったで、それをどこかの団体さんに対してカウンターに使おうと思っていることもわかりますが、それこそその団体さんに任せ、監視すればいいだけの話です。いえ、むしろ彼らと仲良くなってデータの提供を願うべきでしょう。どうせ彼らを止める力は宮崎さんにはありません。それならば、今後の自然界のためにも彼らを利用、いや、共闘すべきです。

    それがクマのためになり、人間のためになるのならば、それでいいでしょうに。妙な名誉や私利私欲を第一に考え、自然を二の次にして道具に使おうとするからそれができないんですよ。

    オイラはこうして人間観察もしてるんだって?そんなわけはないでしょう(笑)宮崎さんが本当に人間観察を続けたいのならば、そんな発言を当初からするわけがありません。ワナを仕掛けてここにワナがありますよ、気をつけて下さいね、と獲物にいう猟師がどこにいます?要するに、彼はそうして牽制してるんですよ。売り込むためにも騒ぎは多少は欲しいが、反面、世論の反発を恐れるがゆえに牽制しているわけです。

    なぜなら、彼はご自身の矛盾をよく知っていらっしゃるからです。

    そして私はその牽制と虚勢に乗ってさし上げてみただけです、予定調和でね。これもまたひとつのサンプリングでしょう?やらせですけどね。

    宮崎さんも、支持者の方たちも、もう少しちゃんとご自身が行なっていることを他者に説明出来たほうがいいと思いますよ。
    そもそも、それほど観察者としての誇りを持っている人々が問題提起をしているというのに、他人にろくにそれを伝えることもできずに返り討ちにあうようでは話しにならんでしょう。

    以上、これで予定調和は終了し、今回の私のコメントも終了いたします。

    Comment by チョット待って。 — 2012/4/29 日曜日 @ 6:21:04

  13. なにか勘違いされている方が、昨今登場されるようですが…。

    私は、gakuさんの支持者ではないので、レスするべきではないのかもしれませんが、見てきて気持ちの良いものではないので、一言。

    gukuさんは、サラリーマンの頃から御自分の周辺の自然を見てきて、その移り変わりから、感じる点があって、それを写真で表現してきただけだと受け取っています。
    そこから切り取られて、私達の前に提示された自然の一コマを見て、「おー!!」と私は感心しているだけのことです。gakuさんが伝えようとしていることを感じ取る事ができる人もいれば、そうでない人も居る。それは、写真の構図や構成に原因があって、このような絵コンテであった方がよかったのではないかというのであれば、専門家同士のコメントとして意見を戦わせればよいと思います。
    gakuさんの思惑や意図は、正確なところはご本人しかわからないはずです。そこに、別人が妙な信条や自分自身の思想を乗せて、この掲示板に書き込んでくるから、話が見えなくなるのだと思います。

    例えるなら、写真集の「鷲と鷹」の中のカンムリワシです。我が国に生息している鷲と鷹をすべて写真に納めようとして、批判めいた意見も寄せられたわけなのですが、結果とすれば、営巣にまで及んだ話になったわけです。
    gakuさんの意見や推測が正しかったというのではなく、事実が先に存在していて、gakuさんは、それを世に出したということ形になります。
    そういう写真を見せられて、ただの憶測や根拠の無い考えで、gakuさんが動いていたのではなかったのだなと思い至り、写真におさめるまでの努力を想像するにすぎません。

    ツキノワグマについても、同じ場所に違う個体が何頭も移されてきているという事実によって、写真集「けもの道」撮影当時と比較してクマが増えてきているというgakuさんの話しを信じることができるわけなのです。
    そして、gakuさんが、今、仰られていることは、「クマを殺せ」でも「クマを守れ」でもありませんよね。「クマがどのくらい生息しているのか? 殺すも守るも、話はそれから。」のはずです。
    そういう事なのですから、当然、絶滅寸前のクマを守れの「熊森」とも話が咬み合うはずがありません。問題としている点が完全に異なっているわけなのですから。ぶつかり合うことのない、まったくのすれ違いです。

    私は、gakuさんが切り取って見せてくださる自然の一コマにいつも新鮮な驚きを感じさせられていますし、そして、それまで気にもかからなかった「我が国にいったい何頭のツキノワグマが生息しているのだろう?」が気になるようになりました。
    詰るところは、それで良いのではないでしょうか? 妙なイデオロギー的な議論は話が逆に見えにくくなります。

    Comment by プロキオン — 2012/4/29 日曜日 @ 13:02:16

  14. 人間観察、・・・なるほど。人間はドングリに燃える!
    ご先祖さま以来の宿命かしらん。クマよりヒトの方がドングリに惹かれるんじゃないかしらん?

    で、わたくしもgakuさんが撒いたドングリにつられて被写体になってしまった訳ですが(シマッタ)三丁目の赤トラ君より簡単な的ですね

    でも、シャバは連休ですしね、折角のネットですしね、財布痛みませんしね、行くとこないし、遊んで下さい

    Comment by 轟天號 — 2012/4/29 日曜日 @ 21:14:22

  15. プロキオンさんのコメントに同意です。

    クマに感心が有る方に?「クマは増えて来ている」と説明すると、それは「ハンターの感覚から見たモノで信用出来ない」などネガティブな捉え方をされる事が有ります。

    しかし、公的な機関で生息数を調べる時にはハンターの情報を多用しているのも事実なのです。

    gakuさんのように実際に撮って伝えてくれる情報は、信用のおける貴重な情報であります。

    他地域でのクマの生態を知る上でも大変参考になっていると思っていますよ。

    情報の信用性は色々な方法でのサンプリングか必要で、gakuさんは、まさにソレをやってくれています。

    ネガティブなコメントには、少しバランス感が足りないように感じますね。

    gakuさん、今後も貴重な情報を発信して下さい。

    期待しています。

    Comment by 北の狩人 — 2012/4/30 月曜日 @ 8:49:34

  16. プロキオンさん、プロキオンロトル、「アライグマ」の学術名ですよね。私はアライグマの殺処分に関わって来ました。3桁は余裕で越えます。
    私も宮崎さんのページ見て、素晴らしいと思った人間の一人です。で、今回の実験と称する行為でまずサルが寄ってきてますよね。この、サル達どうなると思いますか?この実験が続けば、餌付けに来た人間のすぐ近くに潜み、人間が立ち去ったら即食べに来るようになります。サルは群れで生活しますが、時折、はぐれる奴がいます。はぐれザルは確実に人間の生活範囲に入ってきますし、処分の対象となります。
    私は外来種にせよ、在来種にせよ、出来れば命を奪いたくありません。ですので、今回の宮崎さんの行為は即刻止めて欲しいのです。

    Comment by K市職員 — 2012/4/30 月曜日 @ 23:54:23

  17. >。サルは群れで生活しますが、時折、はぐれる奴がいます。はぐれザルは確実に人間の生活範囲に入ってきますし、処分の対象となります。

    これは、K市職員さんの思い込みと言うか、K市職員さんに刷り込まれた知識ですね。

    高崎山や幸島のサル以来、ボス猿とかはぐれ猿とかいう言葉がまかり通っていますが、それはマスコミや出版会がおもしろおかしく興味をひくように後に造語したものではないですか。
    サルの群れは、もっと開かれたものであって、雄サルは、もっと自由にあちこちの群れを行き来して、はるか遠方まで自分の世界を求めて移動することが知られています。「はぐれ猿」というのが、むしろ自然界では一般的な雄の姿ではないでしょうか。

    Comment by プロキオン — 2012/5/1 火曜日 @ 12:34:24

  18. なお、私のハンドルネームは、冬の大三角形にちなんでいますので、アライグマは無関係です。
    そんなことで、わたしに話しを振ってこられても迷惑にしか感じません。

    Comment by プロキオン — 2012/5/1 火曜日 @ 12:36:12

  19. いえねぇ、この「ドングリ撒きプロジェクト」がそんなに地元の生き物に”侵襲性”のある試みですかねぇ?

    バケツ級の分量のドングリでは、猿の一家にとってはたまたま見つけたオヤツのレベルでしょう?。月間所要エネルギー量からみても?。
    しかも永続性が期待出来るもんでもなし。無論、あればラッキーで頂戴するでしょうけど。
     もっと体の大きな生き物にとっては、個体レベルでもオヤツですよ。鹿でも猪でも熊でも関取級の体重ですから、ホント相撲取りに飴玉レベル。そんなもんに期待するほど野の生き物はお人好しでも無いとおもいますがねぇ。しかも、人家周辺ならともかく山林の内ですし。

    どうも、昔の反動なのかしら昨今は、人間の存在を過大に評価してませんかねぇ?いえ、世間一般が、ですがね。

    Comment by 轟天號 — 2012/5/1 火曜日 @ 16:03:51

  20. ツキノワグマのことを調べていてたまたま通りかかりました。

    色々な意見があり面白かったですが、ドングリ撒きくらいでは、いわゆる社会的な規模の餌付けの問題にはならないのでは…と思います。(ただしある程度の量を定期的に一定期間給餌するのは、駆除等の際に使われる誘引の手法ですから、やはり慣れた動物が集まってしまうということにはなります)それよりかむしろモニタリング効果の方が大きいのではないでしょうか。またこうした自然の姿を発信していくことが、自然に対して意識を持った人間を増やしていくことにつながるという一面もあると思います。

    ただし外来種問題を扱っている立場から言わせていただきますと、これは外来種(国内移入種)の問題につながりますのでドングリを各地から募るのは推奨できません。国内のドングリとは言え、本来この地に自生していない種を持ち込むのは生態系の撹乱につながります。中に虫がいたり、また食べ残しから芽が出て育ったりしたら、それは大変なことです!(まだ認知度は極めて低いですが、専門家の間では外来種問題の一部として問題性や対策が講じられています)ドングリは地場産を使うか、芽が出ないよう加熱処理などをしていただければ問題ないと思います。どうかご一考ください。

    Comment by こねずみ — 2012/5/1 火曜日 @ 17:47:38

  21. 結局、反対されている方は、どんぐりを撒く行為は、「遺伝子の撹乱」「餌付けによる影響」この2つの事柄に、異様に固執されているように、思われます。

    動物の基本は、餌があれば集まるし、無くなれば、違う場所に移動して、餌を探すだけではないかと思います。

    間接的餌付けと、今回のどんぐりを撒く餌付けは、別問題と言いながらも、結局、餌付けは餌付けとしか、見なしていないような気がします?

    例えば、野菜や果物を廃棄すると、そこで、味を覚えて、今度は畑に生っている野菜などを、直接取るようになる、と言うことが、考えられますが、どんぐりを撒いて、たとえ味をしめたとしても、どんぐりを食べられて、困るヒトは、殆ど居ないと思いますしね?

    「どんぐりを撒くことが、クマをその地域に呼び寄せようとしている」、ということを、書かれた方がいましたが、せめてこちらのブログの過去のページを、もう少し読んで欲しいですすね・・

    すでに、クマクールや、マタミールなどと言った、どんぐりで餌付けして呼び寄せるなんてことを、超越したアイディアと技術で、クマの性別まで分かる写真や、鼻のアップを撮って、個体識別しようされている方なんて、世界中探しても、gaku先生以外には居ないと思います。

    しかし、日本の哺乳動物の中でも、ツキノワグマを撮ることは、本当に難しいと思います、他のブログに、こんなにツキノワグマの写真が、たくさん載っているところは、無いですしね・・・

    餌付けは、絶対ダメだなんて、固定観念に縛られていては、クマの生態はおろか、本当に正しい生息数を把握するなんて、不可能だと思います。

    Comment by てっちゃん — 2012/5/1 火曜日 @ 23:30:57

  22. 出た・・・善意の勘違い。
    固定概念にとらわれすぎて、視野が狭すぎですね。

    Comment by もっち — 2012/5/2 水曜日 @ 7:52:16

  23. プロキオンさん、ハグレザルよりハナレザルの方が正式な名前っぽいですね。一応、県で作成される特定鳥獣保護管理計画(ニホンザル)を2、3確認しました。兵庫県の計画にはハナレザルの説明も載ってますよ。群れから群れへ人里を避けて移動するサルに何の問題もありません。人里に降りてきて人間を威嚇するようなのが危険なんです。そのような通報があれば、エアガン、ロケット花火等追い払いの道具を持って現地に行きました。隣接している地区ではエアガンを向けても威嚇してきたらしいです。有害駆除許可を受けたハンターさんの散弾銃に向かっても威嚇したそうです。このおサルさんがその後どうなったかはご想像にお任せしますが…。前にも述べましたが、餌付けを続けると人間がエサを撒いてる様子を観察する個体が出てくると思います。人間との距離感が分からなくなり殺される個体が増えないことを祈るばかりです。
    ちなみに私は数年前からこのブログを拝見させていただいており、その頃からプロキオンさんは積極的にコメントされてたと記憶してます。外来生物と関係がある名前に見えたし、いろいろなことをよくご存知かと思いコメントしました。不快な思いをさせたのであれば謝ります。すいません。

    Comment by K市職員 — 2012/5/2 水曜日 @ 18:40:36

  24. また、「はぐれザル」という言葉もあなたが先に持ち出してきた言葉ですから、訂正されたとしても、私にはあまり意味のないことです。私は「はぐれザル」は処分される対象になるというあなたの説に対して、そんなこともないんじゃないですかという主旨を述べたまでです。そしてもとより、gakuさんのドングリ巻きの実験を中止して欲しいというのは、私宛の書き込みの中で言う事ではないのではないでしょうか。別に相手をあらためて言うべき内容ではなかったのでしょうか。

    gakuさんの意図は、はたして、撒かれたドングリは誰がどのくらい食べるのか?を明らかにする点に目的があって、餌付けの意図はないように思います。
    やっていることは、餌付けと同じと見なしている点が、こちらの常連さんたちとの相違点ではないでしょうか? まず、そこからが始まりのはずであって、「在来種でも外来種でもこれ以上命を奪いたくない」とするあなたの言い分は、話が飛躍しすぎているように感じます。
    私は、誰がどのくらいドングリを食べているのかを知っておくということは、今後において重要な意味をもってくるのではないかと考えていますし、実際のところ、そのような事をあきらかにしてくれた人って、過去にいましたっけ?

    Comment by プロキオン — 2012/5/3 木曜日 @ 12:24:08

  25. K市職員さんあての投稿が長くなったので、分割して投稿したのですが、最初の方の投稿が不成立だったようです。

    Comment by プロキオン — 2012/5/3 木曜日 @ 12:43:43

  26. こんばんは。
    私も”いち写真家”としての宮崎さんの活躍に期待してます。
    頑張って下さい。

    Comment by いち猟師 — 2012/5/3 木曜日 @ 19:54:20

  27. 今晩は、、、
    私も「いち素人」として宮崎さんの活躍を参考にさせて頂いております。

    その素人の私が思っている事ですが、クマは木から落ちる前の、青いドングリが好きらしい。
    だから多分、積極的にはクマはやってこないと思います。

    その事が分かる事が出来ればと、思います。

    Comment by 杢欣堂 — 2012/5/3 木曜日 @ 22:14:19

  28. あまり、いろいろとは書きませんが、大丈夫?と思う行政の方のコメントもあり、いろんな意味で少し心配です。

    自然界はいろんな角度から見る必要があると思います、宮崎さんの方法もその一つだと思います。

    杢欣堂さん はじめまして、僕も同感です。

    でもこのドングリ、いろんな人が集まりますね(笑)

    Comment by 野人 — 2012/5/5 土曜日 @ 19:16:56

  29. 日本では、つい最近までの長い間、食糧難でした。
    いま、食料品店などでは、様々な加工品の他、規格がそろった数多くの野菜や果物が綺麗に並んでいます。
    それが当たり前になりました。

    その一方で、野菜や果物が安全で食料に十分に資されるものであっても、大量に廃棄処分されている現実があります。
    日本史上、これだけの規模で食料を廃棄されたことはなく、かつ、廃棄された野菜や果物などを食料としていた動物たちはいなかったでしょう。

    現在の動物の行動様式を通じて、日本の現状をあぶり出していることに感銘をうけました。

    Comment by akke — 2012/5/5 土曜日 @ 19:17:01

  30. 「どんぐり撒いて動物呼び寄せてどうする」とご心配またはお怒りの方、呼び寄せてるんじゃなくて、既にそこにいるんです。うじゃうじゃいるんです。動物が特別な存在な町場の住人と日々動物の脅威に囲まれて暮らしている山村の温度差を感じます。

    Comment by 山之上すみれ — 2012/5/18 金曜日 @ 9:21:04

  31. はじめまして宮崎学さま
    ブログを拝見致しました

    それにしても肝心の熊が出てこないですね
    この周辺にはいないのかも
    それか落ちているどんぐりは食べないって習性からなのでしょうか?

    Comment by もみじ — 2012/5/23 水曜日 @ 14:06:18

  32. すげー勉強になったおもしれー
    本買います

    Comment by ああ — 2012/7/23 月曜日 @ 14:30:17

  33. […] 熊に「ドングリ撒き」プロジェクト検証実験中 その3 – ツキノワグマ事…2012/04/24 ないものである。 これは、視野狭窄的に「自然保護」や「ツキノワグマ保護」を語るヒトたち […]

    ピンバック by ツキノワグマ 事件流行ってますね — 2012/8/29 水曜日 @ 15:07:30

RSS feed for comments on this post.

Sorry, the comment form is closed at this time.

このブログへの訪問者