千葉県にツキノワグマが生息?
そういえば、先だって房総半島まで行ってきた。
別にこれといった用事があったわけではないが、なんとなくふらりと出かけてみたまでだ。
まあ、テーマにしている「獣害」の一端でも観察できればいいと思ったくらい。
12月20日の明け方まで都内で撮影があった。
時計をみたら午前4時。
この時間なら首都高速も走りやすいだろうと思い、仮眠はアクアラインの「海ほたる」でとればいいと考えた。
こういうとっさの思いつきもボクには案外大切なことであり、これまでの経験からでもかなり効果をあげているからだ。
仮眠のあと木更津へ着き、あとは当てもなくただ気の向くままに車を走らせた。
3時間くらい走っただろうか。
道路際のクヌギの木に、ツキノワグマがへし折ったような枯れた枝がみえた。
その折れ方は、信州で目撃してきているものと酷似していた。
クヌギの枝先でもあり、枝の直径は3?4cm。
サルの力では折れないし、さりとてそこまで人間が上っていって折る必要もない。
これは、ツキノワグマしか考えられないではないか…。
そう思ったボクは、車を止めてしばし考えた。
これは、クヌギの木に登って折れ口を確認しなければならないと思ったからだ。
それをするにはちょっとおっくうだったが、確認作業を怠ればあとあとまで悔いも残る。なので、車に常時積んである高所作業用のツールを引き出してきて、木登りとなった。
木の元にたどりつくと、それはクヌギでなくて「コナラ」だった。
このような樹種は経験上きわめて登りやすいので、目的地に着くには楽勝だ。
途中でも幹にクマの爪あとがないかと慎重にしらべたが、コナラの木はその枝ぶりからしても爪痕はつきにくいものなので見つからなかった。
やがて地上16mの枝元までいき折れ小口を確認すれば、まちがいなく大きな力で生枝を折り曲げたものだった。
もはや、ツキノワグマの仕業としか考えられなかった。
千葉県の房総半島に、はたしてツキノワグマが生息していたのだろうか?
しばし考えてみたが、居てもいなくてもこのような地域でツキノワグマの存在確認をすることも悪くないと思った。
そしてさらに先へ進むと、2時間くらい走ったところで再び同じような痕跡をみつけた。
それは崖の急傾斜地に突き出たコナラの木だったし枝先まで確認にいくのもこれまたおっくうだったので、ここは双眼鏡とフィールドスコープで慎重に折れ口を観察してみた。
やはり、これもかぎりなくツキノワグマの痕跡といっていいものだった。
まあ、ボクは千葉県の房総半島でツキノワグマを今後も調べるつもりはない。
だけど、
このような「痕跡」を見てしまうと、自分の直感力と技術を自分自身で再確認するためにも、ツキノワグマの確実な存在だけはつかみたいと思った。
房総半島という密度の濃い照葉樹林帯の山並みは、ツキノワグマをひっそりとどこに隠していても何の不思議もないし、信州とは違ったフィールドでの自分の勘を試してみる必要も感じたからでもある。
それには、かねてから考えていたことを実行するしかない。
ツキノワグマのノーマーク地帯で、ツキノワグマの確かな行動を確実につかむ方法があると考えているからだ。
結果を得るには、あと2度房総半島まで出かけなければならないだろう。
この正月休みに装置をつくり、正月明けごろには半島の各所に設置する。
そして、遅くも6月に装置を回収すれば、ツキノワグマの存在が確定できるからである。
こんなことをボクがやっても、どこからも経費なんて出てはこない。
だけどこれは、ボクの自然に対する好奇心だけで心を動かされているからだ。
誰も考えつかないアイデアを思いつき、それを実行して確かな答えをだす。それを自分自身で面白いと思わなければ、こんなことはやってられない。
まあ、信州から房総半島まで魚釣りにでかけたという人の話も聞くから、そんな趣味的物好きの心境にでもならなければできないのが自然との「遊び」というものだ。
写真上:道路があり電線もある環境は、近年のツキノワグマの全国的な動きと酷似している。
写真下:こんな枝の折り方はツキノワグマしか考えられない。
トラックバック URL :

あけまして おめでとうございます
やはり冬眠しないだろうと読んでますね(笑)
房総へは、僕も年に2度ほどですが行っていますので
機会があったら、僕も調べてみたいと思います
コメント by 風 — 2008/1/1 火曜日 @ 23:54:06
風さん、おめでとうございます。
房総のクマは、今年中には結果が出せると思います。
その装置づくりをいま、急ピッチでやっています。
コメント by gaku — 2008/1/2 水曜日 @ 11:22:43
あけましておめでとうございます!
ようやく画面が変わった!?と思ったら衝撃的な内容で、さすがですね。
千葉にはシカとサルしかいないと思っていました。
なにしろムササビさえもいないのです。
理由を調べてみましたが、現地の聞き取りからは、第二次大戦中に千倉にあった航空隊基地くらいしか見つかりませんでした。
「落とされない」という迷信から、ムササビの毛皮は飛行帽の耳当てにされて、ずいぶんと殺されたようです。
まさか?!それだけが原因でムササビがいない?とは思えないのですが?
元々少なかったのでしょうか?
今年もわくわくする話題(ブログに書ける範囲で構いませんが)を楽しみにしています。
コメント by くまがい — 2008/1/2 水曜日 @ 13:59:49
くまがいさん、おめでとうございます。
正月は少し風邪気味だったので、ゆっくりやってました。
その合間にも、房総半島と同時に「紀伊半島」の地図をひろげる自分がありました。
紀伊半島まで、トラップを仕掛けちゃおうか、な?
コメント by gaku — 2008/1/3 木曜日 @ 10:45:15